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注意!
本Tipsに記述してある内容は、あくまでアマチュアの経験であります。自分の手を汚して自ら自身のコンテッサをメンテナンスするアマチュアだけがご参考下さい。
恐れ入りますが、他人に自身のコンテッサを委ねておられる方、あるいはプロフェショナルの方は、決して参考になりませんのでご注意下さい。
これについてご意見のある方はこちらまで (実名表記にて)
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参考情報(TIPs): 温故知新
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青い目のコンテッ1300(モーターファン、1965年2月)


 ここでは、当時、日本在住の外国人オーナーは自身の14年の自動車歴(オースチン、ワーゲン、そしてコンテッサ900)をベースにコンテッサ発売と同時に購入した1300DX、5,000km走行を斬っています。

【良い点】

  • スタイル
  • ワーゲンより加速良し
  • ワーゲンより静か

【悪い点】

  • 長距離でシートが疲れる
  • レバー(三速)が悪路で抜ける
  • 灰皿が小さい

 と、様々な意見を呈しています。また、上記の点とは別に、女性として、日本に女性ドライバーに男性に負けず自信をもって大手をふってドンドン走ってもらいたいとも述べています。

【温故知新的レビュー】

 「良い点」については当時としてそのようだったと言う事でしょう。スタイル、加速、静粛性はボクもそう考えています。ここではコメントはありません。

 「悪い点」はもっとな意見であり、特に「シート」については、ことさら日野のみならず日本の自動車メーカーは反省をもって、考えなければならないことだったのです。コンテツの日本国内仕様のデラックスは京都の西陣織(調)と豪華なものを売りしたのを記憶しますが、それは見てくれで、構造そのものが「クルマの椅子」としての機能を成していたのか、あるいは日野はそのことを目論んでいたかは甚だ疑問です。やはり畳の文化との差ではあります。見てくれは模倣したものを「造れた」が、自動車として文化を含む機能は「創れて」いたかったということです。シートは第二、第三のサスペンションであり、また身体を保護する機能があるのです。

 この問題はその後も日本の自動車メーカーが長い間、理解せずあるいは軽視して来たのはないか思う訳で、それは販売された実車をみれば明らかです。特に欧州車などのクルマづくりとの完全なる自動車文化の考え方の差であります(例:レカロを参照)。今日になっては、日野がこんな「豪華な」シートを造った言う歴史的価値はあるでしょうが、懐古的趣味でなくコンテツを今でも長距離楽しみたいと考えるならば使いものになるか、何がベストかオーナーは考えなければなりません。

 「レバーが抜ける」については、模倣したルノー4CVにはなかった日野独自のコラムシフトのコンテッサ900ですでに経験しており、1300ではその不具合の経験を生かし、改善を施しました。しかし、初期にデリバリーされた車両でこのようにすでに不具合が発生していたのです。この点については別なオーナーの意見(別途、本コラムに掲載予定)でも出ています。おそらく今の道路事情ではないと思われるが、さらに分析してみる所存です。尚、タクシー需要などの営業向けには三速仕様の複雑な機構のコラムシフトではなく、ルノー4CV以来長期の実績のある三速フロアシフトの設定になっておりました。所謂、3M(一般需要向けは4M)というものです。おそらく、使用状況を考慮してリスクを避けてのことと推測します。



【例:レカロについて】

 日本ではクルマの世界でブランド扱いされ過ぎると思います。レカロ社の母体は医療産業で、その経験で椎間板ヘルニアでも一日座ってられるとも言われるのものです。普通のシート(特に日本車)と何が違うかは別にして、私は事務所でオフィス用レカロチェア(基本的にクルマのと同じもの)を直輸入して10数年使用しております。ど疲れした時に数時間ディスクに向かったままレカロチェアで熟睡したことが何度もあります。それでも一切腰の疲れはありません。どこにも負担がかかってないようです。レカロシートにも色々なレベルがあります。ある程度以上のものを選択されるのが良いと思います。欧州では腰の悪い人がクルマは換えてもレカロはそのまま使って行くと言う話を聴いたことはあります。本当だと思います。(これはルノー、セニッククラブの記事に掲載したものです)



国語辞典によれば、「過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解をひらくこと」。中国の思想家、「故きを温め新しきを知れば、以て師為るべし」の孔子の教えにあるようです。
A man who reviews the old so as to find out the new is qualified to teach others.

本ページへのコメント&意見はこちら迄 (実名表記にて)


(SE, Original 2009.5.8)