人は会話をすることで機敏さを養い、書く事で物事の整理を出来、そして読む事で知を養える
「人は会話をすることで機敏さを養い、書く事で物事の整理を出来、そして読む事で知を養える」と、サラリーマン時代の若い時、仕事上の大先輩は説いてくれました。これはボクにとって一生の言葉となっております。
実にお手軽で重宝なスマホやSNS/メールが主流の昨今ですが、ちょっと旧い車に「現場・現物・現実」で接して、「原理・原則」をもってコトを考え、実行・実践していることは今も変わりありません。そんな意味で自分として「読む事で知を養える」に値するような書き物を紹介します。
なお、内容から分かるように米国を中心とした古典的なオールドスクールな書籍を掲載しております。これも何をするにもデータのない日野コンテッサ1300であり、何か役に立つものはないか?あるいはある筈と、長年、探し求め、参考にさせていただいた結果が掲載している書籍の一部です。
日本でも最近は旧車のスープアップが多く紹介されるようになりました。しかし、当サイトオーナーにとって、それらはなかなか現実的なもの、あるいは自分にとって手にできる、もろもろノウハウとして身近なものには感じられません。
自分の人生の大半の時間で接している書籍を自信をもって紹介するとどうしても原理・原則となる背景である文化と歴史が必要であり、またホームガレージでの対応できる、すなわち手頃で安価なものになるのでこのような内容になることをご理解いただければ幸いです。
(PS)このページを新しいフォーマットにする際、何年かぶりに下記の書籍を市場で手に出来るか、再々度チェックしてみました。やはり何時もネット市場の流通は素晴らしい進化があるようです。もう入手不可と思っていたのがネット市場で検索出来、売れてしまったものの流通があったこと、また在庫があるなどが手に取るように見えるのです。しかし、残念ながら絶版という例もあります。正にGoogleを始めとする検索エンジンの進化、そしてネットストアの見事な進化を感じております。ありがたいものです。
日野コンテッサ1300関連
出版:山海堂 (昭和40年7月25日初版)
コメント:当時の山海堂の一連の各社の新型車の整備解説書であり、日野コンテッサ1300も例外なく発刊された。重要な各部位&部品の仕様や規定トルクなどが当然ながら記述されている。コンテンツは日野自動車の整備解説書の内容を100%もらすことなく網羅されているすぐれものである。しかも、日野自動車のそれはA4版且つ上質紙なので大きい、重い!それに比べて、この山海堂の解説書はB4版で小さく、軽いので使い勝手が良い!自車のトランクには長年、入れてある。ぜひ、クルマの移動と共に携帯したい、あるいはすべき書籍である。大きな安心となること間違いなし!
入手方法:今では当然、絶版ではあるが、ネットの中で多く見受けるので入手は困難ではない。
出版:CHILTON BOOKS (1964)
コメント:1970年台後半、ロサンゼルスの街の古本屋で入手したこの本、一冊にルノー4CV、ドーフィーヌ、ゴルデー二、カラベル、そしてR8の整備のデータ&方法が網羅的に記載されている。これらルノー車から発展した日野コンテッサ1300は多くの共通点をもっているので、何かを改善したい場合、先祖のルノーのそれはどうなっているかを参照したい時に重宝している。また、当時の米紙 Road & Trackのロードテストのコピーも入っており、我がコンテツの比較など楽しむことができる。
入手方法: 今となっては当然、絶版であるがGoogle検索では多くのチャネルがあるようであるので試すことを進める (Google検索 - GLENN's Reanult REPAIR AND TUNEーUP GUIDE) 。
出版:Autobooks Ltd., ENGLAND
コメント:確か、1970年代末、ロサンゼルスの古本屋で購入した記憶がある。日野自動車の整備書には記載の無い、同じベンデックスタイプのディスクブレーキの詳細で確かな整備方法が載っており、自分にとって必須の書である。もちろん、多くの部分が日野コンテッサ1300の構造&整備に参考になる情報がある。
入手方法:この書籍は絶版であるが、Googleで検索すると、古書としてeBayなどでガレージなど使用されたような状態のが出品されているので入手できそう。また、アマゾンで、「Renault 8, 10, 1100 1962-1971 Owners Workshop Manual (Autobooks) ペーパーバック – 2001/11/1」がリメイク版のように見えるが手にしてないので定かではない。
出版:Kenmure Press Pty. Ltd., Australia
コメント:1980年代のある時期、ロサンゼルスの古本屋で購入した記憶がある。基本的に上記の「Renault 8, 10, 1100 OWNERS WORKSHOP MANUAL」と同じ内容であるが、こちらの方が若干、詳しい仕様や整備データがあり、これまたコンテッサの整備に有用である。上記の英國発の整備書と英國をルーツをするもののオーストラリアの整備書の文化というか違いとか何かを感じることができる。興味深いことでもある。
入手方法:この絶版書、Googleで検索するとeBayをはじめ、Amazon.comなどで入手できるようである。
出版:INTEREUROPE LIMITED NICHOLSON HOUSE MAIDENHEAD BERKSHIRE ENGLAND
コメント:基本的には上記のルノーのそれに同じだが、この書の良い点は、ページを見開くと左頁に図を集約、右頁に関連の解説が載っていることである。図も独自のものも多く具体的で分かりやすい。一つ、気がついたことだがR1192 (R10) がボデー&エンジンがコンテッササイズであるが、車重が775kgは恐れ入る、コンテッサよりも140kgも軽いのである!
入手方法:この書籍は絶版であるが、Googleで検索すると、他所同様に古書としてeBayなどでガレージなど使用されたような状態のが出品されているので入手できそう。
国内書籍全般
出版:自動車工学社(1968年11版。1955年初版)
コメント:昭和33年初版の整備本である。今日のようはエレクトロニクスもケミカル用品もない時代、また常に調整&オーバーホールを必要とした時代のクルマを対象にしている。それだけに、物事の原理&原則、そしてその応用をして修理行うといった基本が書かれている。今でも通用する最高の整備全書である。自身の手で旧車を整備する人、あるいはそうでなくとも旧いクルマはこうなっていたのだと理解したい人の必読書である。昨今の旧車専門誌(e.g.,オールドタイマーなど)では得られない基本のノウハウがここにある。当サイトオーナーも迷った際には必ず参照するバイブルである。
入手方法:この書籍は昭和40年代に購入しました。今ではかなり困難と推測します。ただし、入手の可能性はあるようです。(グーグル:最新自動車整備全書 (1955年) 、国立国会図書館サーチ)
出版:朝倉書店 (1980)
コメント:自動車の設計の入門の "WHAT" について広範に知る事が出来る。1980年の初版であるが、内容的に60年代後半のテクノロジーが背景の様であり、結果的に日野コンテッサ1300の様な今で言う昭和の旧車の設計情報が多く有用である。
入手方法:自動車工学(樋口 健治)
出版:山海堂 (J1978)
コメント:自動車をメーカーが製造する全てを保安基準からエンジン設計、車体設計全てを網羅している。山海堂が昭和30年代前半に出版した自動車工学講座のための「設計と製図」 を昭和50年代に合わせて新たに編纂したようである。よって、中身は昭和40年代が中心である。それは丁度、日野コンテッサのような旧車の設計技術がどんなものであったかを勉強するにはもってこいである!今となっては貴重な情報である。
入手方法:今となっては完全な絶版のようであるが、ネットの中で新本あるいは古書は流通しているようである。
出版:社団法人 日本航空技術協会 (1984)
コメント:米国では軽飛行機の設計&製造図面を購入し、自分で部品を集め、機体の製造が可能である。L. Pazmany氏もその一人で自らの設計の軽飛行機の図面の販売をしている。本書はそのためのアルミ、ファイバーなどの機体製作のための基本的な技術の要点を説明している。日本では実にまれは書籍である。旧車をいじる際にアルミを使って部品を製作するための多くのノウハウが得られる。
入手方法:この書籍は発売そうそう入手しました。今ではかなり困難と推測する。ただし、入手の可能性はあるようです(アマチュアのための軽飛行機製作法)。どこかで見たら、即断&即決で購入することをお薦めする。必ず、役に立つだろう。
出版:山海堂
コメント:当時のモータースポーツを楽しむものにとって愛読されたオートテクニックの臨時増刊。ニッサン、トヨタ、ホンダ、マツダなど代表車種のチューニング方法や部品、またA型やK型のチューンアップ技術が現場のエンジニアによって解説されている貴重な代物である。現代の旧車専門誌の記事よりは何倍も読み応えがある。
入手方法:この書籍は昭和40年代に購入しました。今ではかなり困難と推測する。でも、どこかで見たら、即断&即決で購入することをお薦めします。必ず、役に立つ。
出版:山海堂(昭和43年5月)
コメント:雑誌の記事とは異なり、エンジンのスープアップの基本が習得出来る。特に、例えば、「問題は回転を上げることではなく、上がることによって発生する諸問題をいかにして処理するかということである」であり、これは今もって座右の銘である。エンジン全体についてどうすれば良いかを知ることが出来る。
入手方法:この書籍は昭和40年代に購入しました。今ではかなり困難と推測する。どこかで見たら、即断&即決で購入することをお薦めする。必ず、役に立つ。
出版:山海堂(昭和41年10月)
コメント:車両一台分、全部について、小気味よくこの小冊子に整理されている。すべてをまず手短に学ぶ、スタートアップには良い。今でも基本を忘れてないかを思い出すには丁度よいボリュームである。
入手方法:この書籍は昭和40年代に購入しました。今ではかなり困難と推測する。どこかで見たら、即断&即決で購入することをお薦めする。必ず、役に立つ。
出版:日刊自動車新聞社
コメント:題名がアクセサリーガイドブックであるが、それだけではなく、マイカー必需品であるメンテナンス部品がOEM純正部品番号とともに社外品メーカー各社の品番とともに掲載されている。また掲載データもサイズなども詳細に記載されている。今となっては、当時の部品がどうであったかが解る。また、最近のネット・オークションなどの掲載の内容のチェックにも結構役に立つ。
入手方法:この書籍は昭和40年代に購入しました。今ではかなり困難と推測する。でも、どこかで見たら、即断&即決で購入することをお薦めする。必ず、役に立つ。
グローバル書籍 - 基本
出版:Motorbooks International, POWERPRO SERIES (1993)
コメント:比較的新しい書籍で1993年前半に購入、この時期はすでに自分のガレージの作業環境について出来上がってしまったので即戦略となった訳ではない。しかし、各種ツールの設置だとか、整理に役立つ情報がある。時折、参考にさせていただいている。また、日本のガレージ本のようなファンシーなものではなく、あくまで自分のクルマを自分で造るあるいはメンテすることが目的となった内容である。なお、初版の1993年版はすでに廃版となり、1998年版を入手方法に入れてある。1993年版はeBayなどで中古品として安価に購入出来るようなのでチェックするとよいだろう。
入手方法:How to Design & Build Your Auto Workshop (Power Tech) ペーパーバック – 1998/5/1
出版:PETERSENS Tool Book No.1 (1974)
コメント:半世紀近く前に購入した書籍。それもバーゲンで半額以下の1ドル余りだったようである。それは別として、とにもかくにも役に立つ情報が満載である。自動車整備に必要な最低限のツール、そしてそのツールの使い方を原理・原則をもって丁寧に解説されている。日本でも最近、雑誌やムックで多数出版されているが、本当に使えるのか疑問に思うこともあり。このような書籍の内容を適切の説明してもらいたいと願うものである。つまり、最初から正しくやるということである。但し、今となっては日本のアマゾンでは入手不可、米国のAmazon.comないしebayの中の中古となる。以下にeBayをリンクしておく。
入手方法:Basic Automotive TOOLS & HOW TO USE THEM
出版:HPBooks (1999)
コメント:ボルト&ナットを始めとする「留める」ためのハードウエアの材質の理論から競技車両製造のためのノウハウが実直に記述されている。これを読破せずにモノを作るべからずと言える濃い内容である。でも、ここにある内容は、米国のショップのファブリケータなら誰でも熟知している内容で、基本中の基本である。
入手方法:High Perform Ha Hp304 ペーパーバック – 1999/2/1
出版:Motorbooks International (1990)
コメント:ナット、ボルト、ファスナー、そして配管のハンドブック、日本ではこのようなマトを絞った内容を扱った解説書は見当たらない。自分のクルマを自分で制作する場合、難しいことを現実の問題&課題解決に応用出来る座右の書である。
出版:HP Books (1986)
コメント:クルマの電気配線について、電気の基礎からワイアリングの実践まで実に要領よく記述されている。日本で流行したアーシングも何故重要かまた如何に無知かにも知る事になる。
入手方法:Automototive Electrical HANDBOOK
出版:HP Books (1985)
コメント:自動車 (競技車両含む) のブレーキについてありとあらゆることがプラクティスをもって記述されている。自分が知る限りここに記述されてないものは何かを問いただすことは不可能である。逆な言い方をすれば自分が背負った問題をどう解決しようとする場合、この本の中に必ず記述されていたということである。また、自車のブレーキをゼロからデザインして実装しようとする場合、その道筋やノウハウはこれ以上参考がないくらいに記述されている。本当の座右の書である。
出版:Veloce Publishing PLC (2001)
コメント:今日ではCAM同様、SUキャブについて実践を焦点を置いた適切な書籍は見つからない。特にニードルやアイドリングのチューンアップのノウハウが淡々と書かれている。我々も実際やったニードルを削り望みの特性を得る事がちゃんと記述されている。特性と構造を理解できれば、SUキャブの調整は難しくないことを体験できるだとう。
入手方法:How to Build and Modify SU Carburettors for High Performance (SpeedPro Series) ペーパーバック – 2000/6/30
出版:Veloce Publishing PLC (2001)
コメント:4気筒エンジンに的を絞り、Short Block部品についての高性能化のためのイロハをベからずを含めて懇切丁寧に記述されている。浮いた話しはない、すべて地べたをはいつくばるような基本中の基本ばかりだ.素人がエンジンを組む前にしなければならないことがすべて書かれている。バランシングなどの基準値も記載されておりバイブルである。
入手方法:HOW TO BULEPRONT & BUILD A 4-CYLINDER SHORT BLOCK FOR HIGH-PERFORMANCE
出版:BRIGHT WORKS, INC. (1986)
コメント:アルミを中心にステンレスを含む金属のポリッシュの手法、材料、そして機材について、実質本意に経験に基づいて記述されている。実用書かつ基本中の基本がわかる一冊である。
入手方法:BRIGHT WORKS, INC.
グローバル書籍 - チューニング
出版:CARTECH, INC., 1996
コメント:90年代の半ば、ロサンジェルスの北のバーバンクのクルマ専門の本屋で目にし、すぐに購入、その後、何度かのバージョンアップされた。今では完全に古典的になったしまったが自分にとって全く古さを感じてない。OHV V8エンジンのチューンアップを目的に開発されたソフトウェアは日野コンテッサ1300などの小型エンジンにも応用でき、実に重宝している。電気系はベストであることを前提に所謂エンジンのポンピング作用をベースに出力&トルクの傾向をシミュレーションできる。自分のイメージするエンジンを加工&組立、そして試験する前におおよそその特性を知ることができ、繰り返し卓上試験をし、諸々の改善策を進めることが可能である。
入手方法:Desktop Dynos: Using Computers to Build and Test Engines (High Performance)
出版:S-A Design Publishing Comany (1981)
コメント:how to MODIFY your MINI の著者と同じDavid Vizard氏によりものである。それと同様にガレージチューナーのバイブルに間違いない。高度なチューンアップを目的としたものでなく、無理をせず如何に気持ち良いエンジンにするにはどうしたら良いかについて、エンジンの原理・原則からはじまり、エンジンの各部位の無駄を取り除く形状&加工、そしてその組み付け方が丁寧に説明されている。もちろん、その効果についてはダイナテストの比較でも明らかにされている。エンジンをいじる前にかならず読むべきである。(SE)
入手方法:残念ながら日本のアマゾンでも米国のamazon.comでも検索できない。完全な絶版になったのだろうか?eBayでは出品されることがあるようだ。
出版:OLDTIMER Market (Germany)
コメント:「オールドタイマー、マーケット」ドイツの旧車専門の老舗雑誌出版社、日本の八重洲出版がこのタイトルをパクったと言われている。エンジンのチューニングを中心に約100ページ、正にタイトル通りにエンジンの最適化とチューニングについて理論を説明しながら、プロセスを画像と共に解説している。ドイツ語ではあるが今ではスマホの翻訳機能で簡易的にその内容をより正確&詳細に知ることができる。おそらくこの本以上の内容は見たことがない。また、ドイツ人気質みたいなものも感じ取れる内容である。
入手方法:https://www.oldtimer-markt.de、Google検索:「OLDTIMER Market Sonderheft - Optimiren & Tunen」
出版:Motorbooks; First edition (July 22, 2001)
コメント:ホットロッド(Hot Rod)とは何か、それは旧いクルマを自分好みに格好よく走るために性能を上げることである。それは旧車に正に当てはまる。外観のレストアも良いだろうが、中味の充実が重要である。旧いクルマを公道で(あるいはサーキット)それなりに走るための実践的なノウハウが満載である。
入手方法:Hot Rodder's Bible: The Ultimate Guide to Building Your Dream Machine (Motorbooks Workshop)
グローバル書籍 - 車両固有のチューニング&メンテナンス
出版:FAZA
コメント:1970年台、米国フロリダをベースにFIAT/ ABARTH/LANCIAなどで競技シーンでも活躍したAl Consentinoさん、また氏のショップでもFAZAも豊富な品揃えで実に豊富であった。200頁ものカタログ的な編集ではあるが、クルマの性能を改善するためのエッセンスが満載である。また、写真やデータが多くあり、参考になり、また非常に分かりやすく、自分のクルマ (実際には日野コンテッサ1300) をどうしたらよいかという発想にも結びつく。本書は1980年代、FAZAから直接入手した。その後、電話ではあるが、Al Consentinoさんが北ロサンゼルスにお住まいの時にお話もさせていただいた。今となっては実に貴重な体験である。因みに表紙 (中の絵図も多数) は芸術家でもあった氏の奥様の作品とのことである。いかにも微笑ましい、夫婦二人三脚のビジネス (米国ではよくあるケース) だったのだろうか...
入手方法:今となっては絶版であるが、eBayをはじめ、多くのE-Commerceサイトで見つけることができる。ぜひ、検索してみるべきである。価格も販売者の価値の違いか、かなりピンキリである!
出版:Fountain Press (1996)
コメント:1300c.c. OHVエンジンからどうパワーを絞り出すか特に腰上の実体がよく見える。ストローカー1600ccも記述されている。ポーティング含め燃焼室の形状、カムの形状など含めチューンアップの基本が理論含め地道に解説されている。座右の書である。またこの書籍は共通なエンジンをもつ Austin/Morris 1100/1300、Autrin Healey Sprite、Allegro 1100/1300、Austin A35/A40、Austin America、Morris Minor、M.G. Midget、Marine 1300などにも有益とのことである。
出版:HPBooks (Revised Edition, 1973)
コメント:1970年半ば、長期出張先の米ボストンの街の本屋で購入、そのきっかけはGENIE-CORVAIRの写真、そのホイールこそが実はDEL CONTESSAのホイールの素であったこと。その後、何年もしてからこの書籍を読んでみると、エンジンのスープアップ、すなわちチューナップの基本が理論から実践まで詳細に記述されており、そのすべてがコンテッサのそれに役立つということだった。また、RR&スイングアクスルのコルベアの足のチューンナップがデータと共に記述されており、これはバイブルとなった。
入手方法:この書籍は今となっては絶版である。しかし、Amazonでは出品されている: HOW TO HOT ROD CORVAIR ENGINES
出版:AUTOSPORTS PUBLICATIONS (1984)
コメント:米国で日産車の名声を確立して当時の BRE(Brock Racing Enterproses) の伝説のDatsun 510を中心に改造内容のベーシック&プロセスを現場にいた皆さんが解説されている。この本をみれば、南カリフォルニアのクルマのスープアップの考え方や実践方法を否応なく学ぶことになり、収穫の多く内容である。
入手方法:How to Hotrod and Race in Your Datsun
出版:H. P. BOOKS
コメント:上記の西海岸のHow to HOTROD & RACE YOUR DATSUNはBRE Datsun中心のクルマ全体論であるのに対し、こちらはBREに喰わ得て東海岸のBob Sharpや一般関係者の多くの510のエンジンを中心としたスープアアップのノウハウが数多く網羅している。個人的にはノウハウの宝の山である。例えば、L14のクランクが当初は7,000rpmで振動が発生、BREの対策要望に応えてフルカウンターになったとか、ボルト一本までのノウハウが記述されている。
入手方法:How to Modify Datsun 510, 610, 240Z Engines and Chassis
出版:MBI Publishing (1998)
コメント:コンテッサ同様にトレッド/ホイールベースの黄金比を持つマツダ・ミアータ。旧車の現代化に参考になる。著者は元ミアータ開発技術者であり、内容的に保守的だが手堅い。
入手方法:Mazda Miata: Performance Handbook
出版:VELOCE PUBLISHING PLC (1994)
コメント:コンテッサのような旧い個体に少し新しいテクノロジーを利用したいと誰しも考えると思うだろう。そのために部品の仕様や使い方のノウハウが必要。そのような情報やプロセスを知るためにはOEM視点よりむしろユーザー視点にたった裏書きのあるちゃんとした実用的なショップマニュアルは一番。本書は当サイトオーナーの座右の書の一つとなっている。ノウハウの宝庫である。
入手方法:MAZDA MIATA ENTHUSIAST'S SHOP MANUAL (VELOCE PUBLISHING PLC)
ヒストリー、モータースポーツ、その他
出版:Stampatore - Mario Gros & C.Industrie grafiche, Torino (1963)
コメント:イタリア、トリノの自動車産業に重要なカロッツエリアに関するSTYLE AUTO - Architettura della Carrozzeriaの創刊誌、1963年冬&春号、後に年6回出版になった。この号は、当時のトリノで活躍中の全て、Allemano、Bertone、Boneschi、Fissore、Ghia、Moretti、Pininfarina、Savio、Scioneri、Touring、Vignale、Viotti、Zagato、そしてMichelottiが代表的な作品ととも詳細に紹介されている。Giovanni Michelottiさんがスタイリスト&コーチビルダーと紹介、最大のポイントは氏の最新作として「HINO 900 "Contessa, sprint coura」が詳細なコンセプト&画像とともに記述されており、特に安全性を盛り込んだ新規軸が語られている。コンテッサ1300クーペ&Michelottiデザインのエンスーにとっては最高の書である。また、当時のカロッツエリアや文化を学ぶことができる。
入手方法:STYLE AUTO, Architettura della Carrozzeria,1 Inverno Primavera 1963
出版:Fondazione Negri (30 July 2020)
コメント:ジョヴァンニ・ミケロッティさんは、20世紀で最も多くの作品を残した自動車デザイナー (スタイリスト) であり、1930年代から1970年代末にかけて、OEM&カロッツエリア向けにおよそ1,200以上のクルマをデザインした。ヴィニャーレ、アレマーノ、モレッティ、ギア、チシタリア、ブガッティ、トライアンフ、BMW、サーブ、ダフ、マセラティ、アバルトなどはホンの一部であり、重要なことは小型大衆車が多く含まれていることだ。もちろん、日野コンテッサ1300も例外でない。それらの代表的なクルマたちのデザインから生産まで貴重な写真やペインティングとともに網羅されている。自動車文化の研究にも価値の高いものと思う。日野コンテッサのエンスーにとっては座右の書である!
入手方法:例えば、 Yahooショッピング
出版:otorbooks; Reprint edition (October 3, 2017)
コメント:タイトルから分かるように従業員でもあったJohnさんが語る当時のSHELBY AMERICANや周辺の人々など、氏の生い立ち含めてレース活動を綴った手記みたいなもの。メディアでないレース現場のファブリケータとして、またドライバーとしての貴重な内容です。また日野コンテッサについても触れられていまが興味をさそるのは当時の南カリフォルニアのレース界が人物やクルマがどんなものであったが分かる貴重な書籍である。日野コンテッサのレース活動について他の書籍や聞いた話などと組合わせて点のデータを結びつけて確かなる情報になることはいつもながらワクワクする。
入手方法:https://johnmortonracing.net
出版:ETAI (2004)
コメント:LES GRANDES HEURES DE MONTLHERY (素晴らしきモンレリの時代) 、パリ郊外の歴史的なサーキット、Autodrome de Linas-Montlhéry (オートドロム・ドゥ・リナ=モンレリ) の物語。1920年代の建設 (基礎は木造!) 、そして1925〜1971年までのグランプリレースについて、人とクルマ、プラグラム表紙を貴重な写真とともに記載されている。フランスの自動車文化を知ることになった貴重な一冊である。
日野コンテッサ1300の欧州進出の1964年9月のパリショーを前にしてに、この由緒あるサーキットでメディア向けの試乗に供された。日本車として後にも先にもコンテッサ1300だけである。
入手方法:Les grandes heures de Montlhéry
出版:Motorbooks International (1995)
コメント:日野コンテッサ1300クーペの米国でのセダンレース活動やチューンアップについて、その背景を知りたいと思い購入した一冊です。戦前のホットロッド時代から始まり戦後のクラブマンレースに至るまでオリジナルの画像を含めて実に興味深い内容です。60年代の南カリフォルニアで生まれた小型セダンレースにつながる貴重なインサイトが得られます。愛車をスープアップすることは当然のことなんだを知り、BRE&ピートさんたちが改造した日野コンテッサのルーツを勉強するにはもってこいの一冊です。もちろん、コンテッサ抜きにも楽しめる内容です。
入手方法:amazon.co,jo - The American Hot Rod ハードカバー