今年も新しい年となりました。年末から天候も清々しい新年を迎えることができました。皆さまにおかれても素晴らしい年になることをお祈り申し上げます。
年齢的にはもうすでに正真正銘の高齢者であり後期高齢者への自動車運転免許証の切替もそう遠くはありません。クルマ好きの友人の今年の賀状には免許証返納をしたとかもちらほら見受けるようになりました。一昨年あたりから気になる高齢ドライバーの操作ミスによる諸々も課題です。この話ばかりはまったく心に楔を入れるように恐怖感を感じるものです。つまり、お前はどうするのかと言うことです。
折しも昨年はとんでもない骨折の怪我をかこいました。2ヶ月近くもコルセット共にベッドでの安静、整形外科の物理的&薬物処置なしの治療でひたすら骨が固まるを待つのみ、限定的な行動から解放されるまでホボ5ヶ月を要しました。
考えてみれば、今回の整形外科を含めて、目下、ルーチンで5つもの定期検診&治療であります。知らん間に増えました。やはり歳のせいでしょうか!何かがおかしいと言えば、その数が増えることがあっても減ることのなさそうな状況です。コンテッサよりも手間のかかる歳老いた身体であります。こんなことを考えるとやはり “免許証返納” なのかと時折自問自答になります。多くの高齢者はおそらくそう考えているのではないでしょうか?
昔から座右の銘にしている “最高の人生は、死ぬときにやり残したことが沢山あること” です。これを何時も頭の中に描いています。それは自分勝手な言い分にすぎませんが、とにかく今もって、この年齢になってもやることあるいはやりたいことが多すぎることです。
その一つは今も続けている自称 “生涯現役” と25年前の1995年にサラリーマンを辞して始めた個人事業です。その際は自動車趣味に封印を決意しました。何時もいつかクローズしなければと、60歳をメドにハッピーエンドで定年退職をと、しかし、今だ継続をしております。現実は政府のいうように “老後の2000万” のごとく生活のインプット課題であります。すべての希望を捨ててしまえばインプットは縮小しても良いのでしょう。しかし、それはあまりに酷であり、寂しい人生す。重要なことは社会的に認められて持続性をもって個人事業を継続するには相当なエネルギーが必要です。例えば世の中のテクノロジーはどんどん進歩するのでそれに対応することが必要です。常にそれらのインプット&研鑽をしなければ事業活動へのアウトプットが枯渇してしまいます。とにかく7/24 (すなわち四六時中) で身体と脳みそを回転、すなわちこれは歳をとっても良いエネルギーの源泉を考えます。
そして二つ目がもちろんクルマ趣味です。それも1960年代半ばの高校時代に憧れ1970年に乗り始めた日野コンテッサ1300です。今年は2020年ですから何と50年目です。当初は2~3年乗ればと考えていました。よくも半世紀もと思うものです。
1972.1.3 撮影 @三島市 国道1号線 富士見食堂駐車場 (三島市時代)
なぜ日野コンテッサ1300なのか?というとただただ “We Like Hino Contessa!” だけです。乗り始めの頃からそのスタイリングに惚れたものの走りは実にドンなクルマでした。しかも購入した翌年には、日野のパーツデポ (当時の葛西) では、”このクルマの部品は一切ありません” と、宣告されました。トヨタと提携した日野の戦略として “日野コンテッサ1300” の運命は地獄の底に祀るようなものだったのです。
そんな中で何時も思っていたのがどうしたら “スタイリングに相応しい走り” のコンテッサでした。そんなことを思い描き、できる範囲の改善・改造を進め、結果的に50年を経てしまったと如何にもあきれた我が人生です。今でも当時の思いはまったく変わらず、自分の日常がコンテッサと共にあります。その意味で日野コンテッサ1300は世間一般でいう “旧車” であることは間違いありませんが、自分にとってはそれはまったく当たらず、まったくもって50年前と同じであり自分では “旧車” と思うことはなく、ただただ、このドンなクルマをどうしたらもう少しアグレッシブになるのかと、それだけに過ぎません。
ビ筑で始めた日野コンテッサ1300でのジムカーナ、今年で5シーズン目です。当初は自分で考え組み直した個体はどんな走りなのかを試すというシンプルなものでした。しかし、ジムカーナという場での自分の未熟さを知り、2シーズン目の後半からは練習会も組み入れました。同時に我がコンテッサも多くの欠点も露呈し、かずかずの改善を施しました。昨年あたりから足回りはホボ満足のゆくレベルに達してきました。
ドライビングについては冒頭の高齢者ドライバーの範疇であり、また元来走りに向いた性格ではないので多くの向上を望むのは無謀であります。しかし、現場の皆さんの暖かい支援により、ドライビングの基本を学ばせていただいております。実にありがたいことであり、またそれはこの歳になっても何時も新鮮に感ずるです。
今の目標は、”日野コンテッサ1300” の走りの姿を後世に残したいと考えています。それは多くの旧車イベントでは個体の外観や部品の純正度などの “静” の見てくれが主体、あるいは評価であります。これには長い間の疑問です。”クルマ” 、それは走ってこそ、すなわち “動” であってこそです。クルマは、”走らなければただの1/1のプラモデル” であり、”旧車は走ってこそ” です。クルマは絵画ではないのです。形を見せるだけ、あるいは見るだけではあまりにお粗末です。その意味で、自分としては、ジムカーナを通して、見ている皆さんが楽しい、運転する方も楽しい ”走り” について精進したいと考えています。
と、いうことで、今年もさらなる “健康管理&留意” を第一に、世間に迷惑をかけず可能な限り “生涯現役” を目指して仕事をする、そして “走る日野コンテッサ1300” が目標です。
本年もよろしくお願い申し上げます。
(SE, 2020.1.1)
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