Daily Life with My HINO!
2025.2.19 本日のデリバリー、PERMATEX® COPPER SPRAY-A-GASKET® HIGH-TEMP SEALANT
エンジンのもろもろガスケットに使用するPERMATEX® COPPER SPRAY-A-GASKET® HIGH-TEMP SEALANT, 12 OZ、昨日、デリバリーされました。
画像の左が今回のもの、右が10数年前に購入したものです。おそらく今回の使用程度には十分な量がありますが、一発勝負なのでフレッシュなものを手にしました。
手にして気がついたのが英文表記で並行輸入品のようです。右は日本語表記なので当時の日本代理店のものなのでしょう。
最初のものは確か、ロスのNAPAで購入、2本目の画像の右は近所の2輪車アクセサリー&部品店、今回は国内のネット販売のリーズナブルな価格のサイトとなりました。時代も変わったものですね。
2025.2.16 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (83) - ピストン&コンロッド組込み、重要なプロセス...
データもない、プロセスも不明のワンオフのようなエンジンの腰下組立、昨年、9月のトラブル発生の作業からすで5ヶ月余りを経てしまいました。
後部の#4の組込みは昨日終了しましたが、もろもろ考えることがあり、バラしました。それはピストンリングの合口のギャップと吸排気バルプの配置の関係です。
日野GR100エンジンは一般的なエンジンと異なって吸排気バルブの順番が交互になっています。それによるリングの合口のギャップの最適な位置をどうするかです。
試行錯誤の結果、自分としての結論を出し、組んではバラスを繰り返し、なんとか#4と#3のピストン&コンロッドを組込みました。ダメ押しですが、ロックタブ (ワンオフ) とモリブデンをボルトに入れ、ようやくプロセスが確立しました!
2025.2.15 考古学な日々 - 古の部品 (21):ワークス用カムギア
エンジン、近々、カムにギアを入れるのですが、気になっていたことがあります。画像の中央が今回、使うためにクリーンアップしたギアで、これにはアイドルギアとのアイマークが2箇所あることです。
手持ちのギア、3つ、コッターピンの位置や合いマークの位置がそれぞれ異なるのです。右のギアのみに日野自動車の試作品番:7 109 1232 00が刻印されています。
左のギアはコッターピンと合いマークが右二つと異なるのですが、おそらくギアのコマ一つずらしたようです。
これらのルーツを明らかにするデータはもちろん無いし、今の日野自動車では知る方はいないだろうし、図面や資料を見ることは不可能でしょう。ただただ、推測したり、瞑想に耽るだけです。まさに考古学の発掘調査の有様です!
2025.2.14 デジタル終活如何に!?...ネット上のIDやパスワード
昨年、11月6日の朝日新聞に、画像のような「家族悩ます「デジタル遺品」、スマホもネット銀行もパスワードが...,、秘密 死後も守るには」が ありました。
これは我々年寄りには大きな問題です。数年前から財産半減作戦と称し、物理的、デジタルに関わらずその対処を進めています。しかし、なかなか思うように進みません。
溜まった数百ものIDやパスワードだいぶ処分、今ではSNS等のようなものや安易な会員登録はやめました。とは言うものの、二歩前進一歩後退の様な状況です。
こうなると、便利なデジタルも不便になり、 古典的な対面や現金での相互作用が便利に感じて来ます。個人的には究極のデジタルはアナログになると信じています。
2025.2.13 我が家の図書館 (28) - モーターレビュ (1966年11月号、創刊号) - 目標は200km/hのRR車
昨日のポール・フレールさんのハイスピード・ドライビング、翻訳は日野自動車のシャシーエンジニアだった武田 秀夫さん、そこで思い出したのがこのモーターレビュ、1966年11月号。コンテッサを所有前の60年代末期、神田の古本屋で購入しました。
創刊号とかでかなり気合の入った内容です。いすゞ、日野、富士重工のシャシーエンジニアが寄稿、それそれ足回りについて原理原則で詳細に解説しています。
日野自動車のシャシーエンジニア、田中 大麓さん (のちにホンダ?) 、RR (リヤエンジン&リヤドライブ) の操縦性と安定性と称して目標は200km/hのRR車としてコンテッサクーペの足について詳説しています。
コンテッサクーペの足のチューニング、すべきこと、すべらからずが理解できます。また、ハイスピード・ドライビングの中のスリップからスライドへと併せて、さらにどうすべきが見えてきます。必見です!
2025.2.12 我が家の図書館 (27) - ポール・フレール、ハイスピード・ドライビング
古典的になっているポール・フレール (Paul Frère) さんのハイスピード・ドライビング (原書:Competition Driveing) 、実に興味深く勉強させていただいてます。
特にスリップからスライドへ (From Slip to Slide) 、何故ならば、これを理論と実践で体得できたら、とりわけコンテッサクーペがどんなに楽しいか考え、妄想中なのです。実際の中身はスリップではない、スライドなのだ、なんて感じてます。
CG編集長の小林 章太郎さんと当時日野のシャシー技術者の武田 秀夫さんの翻訳です。武田さんはコンテッサ900/1300の独特のラジアスアームを考案し、ホンダに移籍、初期のF!の有名な独創的なシャシー設計に始まり、最後はオデッセイRB1まで携わったようです。
何年か前、ホンダの方とお話しした際、武田さんは「足のカリスマ」と崇められていたと、氏が担当されていた時代は柔らかい足だったがその後は硬い足に戻ってしまったと残念がっていました。まさにこのことがコンテッサクーペにぴったりであり、武田さんが市販までおられたら、「アンダーステアとオーバーステアの両方を同時にテストできる唯一のクルマ」にならなかったでしょう。
2025.2.11 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (82) - エンジンリヤマウントのサポーター用ガスケット制作
今日もガスケット制作、エンジンリヤマウント (ラジエータ側) のサポーター、ブロックとの間に位置するガスケットです。
日野純正は0.1mm厚程度のコピー用紙みたいなペラものです。何基か前からは手持ちの0.25mm厚のガスケットを切って使用してます。
これは自分が好きな工作、20代末期に整備工場の職人から学んだものです。金槌一本でブロックのエッジを利用して形状をコピーする方法です (参照:ホームメード・パーツ:ガスケット&パッキンのダイレクトコピー) 。
他にもパソコンでWYSWYG(What you see is What you get)機能を利用して制作 (参照:ホームメード・パーツ:パソコン利用でガスケットの簡単製作) できますが、金槌一本の方法は職人になったような気分で、ストレス発散にはもってこいです。
2025.2.10 ご参考:ホイールのハブ形状比較 - Hillman Imp
参考までにHillman Impのハブ (後輪) を引っ張り出してみました。画像の左が我が日野コンテッサ1300クーペの前輪ハブ (後輪も似たようなもの) 、右がHillman Impのものです。
Hillman ImpのPCD:100mmなのでその分小さいですが、考え方というか、設計思想あるいはエンジニアリングの違いでしょうがこれほどの違いがあります。
Hillman Impは排気量:800~1,000cc、50~80ps程度、車重も800kg以下と小ぶりですが、それにしても大きな差です。
Hillman Impのこれらの部品は英国クルマ文化で小メーカーの多くのレーシングスポーツに流用されました。1,600cc&ツインカム車にも使われました。この画像のハブは、140hpの競技車両に使われたものです。
2025.2.9 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (81) - エンジン補器類の仮組み立てチェック&調整
先日、完了した補器類のクロームメッキ、今日はガスケットを制作したり、ボルトの長さを調整して仮組み立てをして確認しました。
とにもかくにも毎度すべてにおいてワンオフ状態、ガスケットもしかりです。手持ちの適切なガスケットシートに鋏とポンチで制作、オリジナルと同じものを寸分違わずコピーしました。
これら補器類を取り付けるボルトも同様でオイルクーラーホースのブロックのボルト3本も長さ調整、またオイルプレッシャーアダプターも長さ調整が必要でした。
さらにオイルプレッシャーアダプターのディストリビューターへのオイル供給穴も広げる必要がありそうです。次回にしましょう。
2025.2.8 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (80) - フロントハブ&ボルトのチェック
今、すぐに使いませんが、フロントハブをバラしてみました。新たなホイールの調整に使うツールとして可能性を検討しています。
ディスクローターを固定している8mmボルト、スプラインを切ったものでした。初めて知りました。こんなところにわざわざスプラインを切る昔のエンジニアリングに興味津々です。他車についても知る必要がありそうです。
それにしても実に重たいハブ!近々、Hillman Impのそれと比較してみましょう。
週末恒例の新たな VARTA:VARTA 55B19R バッテリーの補充電、今日も約15分で満充電です。先週とおなじ、工業製品はすごいですね。条件がおなじだと同じ結果になるのが面白いです。
2025.2.7 我が家の図書館 (26) - EUROPE AUTO -1970年前後の気に入ったルノー車特集
四半世紀前、2000年ごろ、ビジネスのプロジェクトでフランス人と日本で仕事をしました。来日する際にお土産代わりにお願い通りの自動車誌をもって来てくれました。
左:EUROPE AUTO 1969年5月号、Alpine A110 1300とPorsche 911Tの比較、走行性能全てにおいてAlpineに軍配あり!さすが地元誌ですね。
中:EUROPE AUTO 1968年9月号、RENAULT 8 Sの特集、Gordini R8そっくりのR8の派生モデル、知りませんでした。タイヤは細身の135サイズ。Gordini R8に対する考え方が変わりました。カジュアルなこれでいいのではと...
右:EUROPE AUTO 1972年5月号、ALPINE RENAULT A310特集。公道での性能試験!ごく初期の好ましいA310、重量も825kgと超軽量、タイヤも165/185サイズでハイトもあるし、好ましいバランスのビジュアルです。個人的にはこの初期のA310がスタイリング&メカ共に最も気に入ってます。
2025.2.2 最近の生成AIやLLM - 素晴らしいプログラミング技術の進歩!
個人的には二十歳前後からプログラミングの世界にいたという自負から、最近では画像のようはプログラミングからみたGenerative AIやLLMなどプログラミング技術視点で興味深くみております。これらの技術は素晴らしい進歩だと感じております。
最近、中国製の生成AI、「DeepSeek」が世界の驚異と脅威となり、米国超大手のAIモデルやチップメーカーの株価さえも脅かしています。一部の専門アナリストは、この騒ぎは長くは続かない、この新しい考えは小規模プレーヤーの新たなイノベーションの機会になると言っています。
この進展は昨今の超大手をターゲットにした大規模な開発リソースや電力消費ではなく、より広範な企業に恩恵を提供するという見方も出てます。
生成AIは決して万能でなく、聖人君子の様な倫理もあるわけではなく、ビジネス当事者や規制を行使する国や行政の強固な意思や戦略も組込まれる極めて人間の奥底が見え隠れするものです。
日本はこの世界では後進国であり、超大手モデルにとらわれず、半世紀前の米国のマスキー法に対する排気ガス対策の、日本のホンダのアクション (CVCC) のように、自ら考え、創り上げる努力が必要です。そのようなエネルギーを持つ企業 (あるいはスタートアップ) が出現し、現実的な解を得ることを期待しています。
2025.2.1 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (79) - コンロッドボルト伸び計測
ここ1週間、コンロッドの適正な伸びについて様々参照&検討しました (参照:2025.1.29:備忘録 - ARP (Automotive Racing Products) 関係) 。
また「HIGH PERFORMANCE HARDWAARE」や「NUTS, BOLTS, FASTENERS and PLUMBING Handbook」のボルトの教則本に従い、日野の旧いボルトに決めました。
その確証にボルト8本すべての規定トルク (プリロード) での伸び量を計測、ホボ6〜7/100mmの範囲です。極端な伸び (あるいはその逆) がなかったのは朗報です。
この伸び量が適正かどうかは一般的なボルトデータ (ARP) と比較すれば、長さに比例するという原理原則で良しとしました。自分を信じて前に進むだけです!