昨年(2001年)はこの歳になって、勉強のために技術系のビジネススクールみたいなものに自分自身に投資をした。6月から毎月の最終の週に一週間、都合3回、米国コロラド州デンバーに授業と認定試験を受けるために通っていた(片道ドアツードアで20時間である)。
7月の末、一日だけ余裕があり、レンタカーでドライブに出かけた。御存じのようにデンバーは1000m以上の高地で、有森選手などマラソンのトレーニングのメッカである。デンバーの市内からさらに山岳地(国立公園)に行くと、素晴らしいワインディングロードがある。しかも2000m以上の高地であり、クルマから降りて歩くと息切れ状態にもなる。
そのドライブの最中に鮮やかなブルーの老夫婦カップルのミケロッティデザインのスピットファイヤーを見つけた。ノロノロと走っていたので追いこしてしまったが、後ろ姿を見たいと思い、後ろにまわったが、相変わらず、路肩にちょっと停止したりのノロノロであった。再度、追い越し、クルマ止めのあるところで、山を下って来るのを眺めていたら、向こうから話しかけてきた。
イイクルマだ、ミケロッティだの、好きなクルマだのと他愛のない会話の後、何でユックリ走るの?への返答には参った。何と、『我々はコロラト・ハイマウンティン・クラシックカー・クラブのメンバーで、休みの日にはこの素晴らしい場所で道路に落とされたゴミを拾っているのだ』と、説明された。スピットファイヤーの奥方の助手席の足下には空き缶などのゴミのヤマを見せていただき、驚かされた。
クルマの楽しみ方にはこんな方法があるのかとともに、自分の愛するクルマを使って、ボランティアと言った考えなど、何か清いと言うのか進んでいると言うのか、個人でもこんなことをやっているのだと感心させれ、そこを別れた。近い将来の自分達が歳をとったらこうありたいものと感じた。以下に敬意をもってスナップ写真を添付させていただく。
デンバーのワインディングロードでの素晴らしい夫婦とブルーのスッピファイア。
座席後部はゴミのヤマであること想像できるだろうか?照
ここで奥方が社内から手を伸ばし、器具で路肩のゴミをピックアップする。
美しいデンバーの森林はこのようにして守られている。照
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