Daily Life with My HINO!
2024.9.30 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (52) - 備忘録:コンロッドの謎
2024.9.29 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (51) - エンジン構築暗雲!?
昨日のように今、エンジン組立て、壁にぶち当たってます。コンロッドとブロックの相性です。
昨日チェックの水平割のコンロッドが入ったブロックはブロックの一部にコンロッドの干渉の逃げを作っていると判断しました。
それでは昔、組んだエンジンはどうなってるのかと、奥から引っ張り出し、画像のように吊って、オイルパンを開けてみました。
このエンジンは今回使用したサビサビからリファービッシュしたクランクが入っていました。2000年頃に一度、組上げ、長野道でブローしたままで、その際にOHして数百キロの走行です。
色々、データも出揃い、脳みそも昔の記憶を取り戻しつつあります。解決に向けて努力しましょう。
2023.9.28 考古学な日々 - 古の部品 (14):水平割コンロッド!?
今日、エンジンのピストン&コンロッドのクランクへの組付け、思わぬ壁にブチ当たりました。取り敢えず、ピストンリングを入れないで仮組チェックしたのが正解でした。
その問題を探るため、20年近く楽しんだエンジンの下部を覗いてみました。腰下は自分では組んでないものの、クランク&コンロッドはノーマルでないことは80年代に目視確認してました。
今日、コンロッド細部をチェックしたら、どうもGR100エンジン独特の「斜め割」でなく「水平割」のようです。クランクを画像のような位置にすると明らかです。コンロッドボルトもコンベンショナルなものになっています。
日野自動車の水平割コンロッドは1966年7月、日野プロトのYE28エンジンのFISCO対策として、土壇場で対策部品 (高回転強化目的) として数日でゼロから20組製作と記録があります。そのワンオフコンロッドがこのエンジンにも組まれたでしょうか!?
2024.9.27:備忘録 - ARE社の「TORQ-ETTE」のリプロホイール
「2024.1.31 1963年 Corvair用アルミホイール - DEL CONTESSA」で記述のいわゆる「DELホイール」、MacBookの中の画像整理で久しぶりにみました。
右が当時の13インチの所謂「DELホイール」、巣だらけで使えませんが当時のデルの競技車両に使用するために日野自動車が塩沢商工と共にAmerican Racing Equipment社の「TORQ-ETTE」の現物をコピーしたもののようです。
左のそれは、どうしてもこのホイールを欲しかった当サイトオーナー自ら、2000年のある時期、米国で木型から制作したアルミ鋳造品です。インチアップして14インチにしました。
最近、これをちゃんと使おうと妄想が進んでいます。オフセットの調整、ホイール単体の精密バランス、また適切なボルト穴にとイメージが膨らんでいます。どうなるでしょうか!
2024.9.23 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (50) - ピストン組込み準備完了
ピストンリングを入れ、エンジンに組込む前にすべきことがありました。ピストンリングのギャップの確認です。内燃機屋で加工してるのでOKでしょうが念のために確認&データをとりました。
トップリングの3つが0.4mm、一つが0.45mm弱、セカンドリングの3つが0.4mm、一つが0.35mm強、よって0,4mm同士を3つ、そして0.45/0.35の組合わせることにしました。
このピストンリング、現行GR100エンジンの日野製リングよりも硬い感じがします。丁度、トヨタブリスカ向けG型のリングのような感じです。硬いのは旧式なGR100から新しい時代に入ったトレンドなのかもしれません、オイル上がり対策なのでしょうか?
すこしペースを上げないと終わりが見えません。頑張りましょう!
2024.9.22 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (49) - クランクシャフトのスラスト
昨日、完了したクランクの組込み。よくあることで今朝気になったことがあり、フライホイール側のキャップを外してみました。
ジャーナルやメタル、ちゃんと組上がっており問題なさそうです。「気づいたらすぐやる」、歳をとると少し前のアクションを忘れるようです。
そしてお決まりのスラストクリアランスのチェック、0.17mm程度、規定値の上限です。限度の0.3mmには達していません。
調整したいのですが標準のスラストベアリングしかありません。これ以上のことはできません。これで良しとしましょう。
2024.9.21 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (49) - クランクシャフト組付け
猛暑でなかなか進まなかったコンロッドのクリーンアップ&調整も一段落、ようやく新たなプロセスに進むことができました。
旧ホームページのブログ、「2021.6.8:日野コンテッサ1300 GR100 エンジン クランクシャフト リファービッシュの道」以来の長い道のりの結果、今日、スペシャルメタルと共にブロックに入りました。
映像はその際のクランクシャフトの回り具合と仮止めのフライホイールのサウンドチェックです。
組み始めは硬いかなと不安になりましたが規定トルクでは実に軽やかに回転するようになりました。大変な加工をしていただいた内燃機屋さんに感謝です。この先のプロセスが楽しみです。
2024.9.19 我が家の図書館 (16) - 伊STYLE auto 創刊誌 (1963年)
昨日の60年前の日野コンテッサ1300の発表会で思い出したのこのイタリアの「STYLE AUTO, Architettura della Carrozzeria,1 Inverno Primavera 1963」、すなわち「創刊号 1963年 冬&春」です。
創刊誌に相応しく1963年当時のカロッツエリアを網羅&紹介しています。その中にジョヴァンニ・ミケロッティ (Giovanni Michelotti) さんがスタイリスト&コーチビルダーと紹介されています。
そして最大のポイントは氏の最新作として「HINO 900 "Contessa, sprint coura」が詳細なコンセプト&画像とともに記述されており、特に安全性を盛り込んだ新規軸が語られています。
コンテッサ1300クーペ&Michelottiデザインのエンスーとして価値ある最高の書です。しかし、この創刊誌がなんと1.800,00 EUR (29万円!?) とか、今ではとんでもない投資をしないと入手できないのはいささか微妙な気持ちです...
2024.9.18:大切なことを忘れていた - 60年前の日野コンテッサ1300発売
日野コンテッサ1300小史(1952年〜1967年販売・製造中止まで)の1964年、すなわち今から60年前の8月末には「1964年8月31日:コンテッサ1300、東京高輪プリンスホテルにてコンテッサ1300及び同クーペ発表会。ジョバンニ・ミケロッティも同席」とあります。
1964年9月1&2日:東京品川プリンスホテルで、新型車「コンテッサ1300」の発表会を開催 (画像を参考) とあり、60年前のこの月は日野コンテッサ1300の記念すべき時だったのです。
月開けて10月には東京モーターショーに先駆けてパリサロンでのコンテッサ1300デビューが続きます。60年前に我らのコンテツは大きな波に乗り始めたのです。
エンジン制作の作業でこのことに頭がまわってませんでした。この時期の日野自動車のコンテッサ1300に関連する事象をフィーチャーしてみたいと思います。
2024.9.17: またまた"クラシックミニ"、今だ製造を続ける英企業!
以前から気になっていたクラシックミニのボデーを製造を続ける英企業へのWheeler Dealersの取材番組です。
「The British Company Keeping Classic Mini's Alive | Mike Brewer's World Of Cars (クラシック ミニを存続させる英国企業 | マイク・ブリュワーのクルマの世界) 」、お馴染みのマイクさんのプログラムです。
このように製造中止となったクルマの設備をOEMの外に出すことはは珍しくなく多くのモデルで見受けます。結果的にフレッシュな補修部品を今でも入手できるのです。
日本のOEMでは難しいことのようで、ノウハウが漏れてしまうとかまったく情けないお話です。日野コンテッサ1300の例外でなく設計&製造情報含めて道は険しいものです!
2024.9.16 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (48) - コンロッドバランシングの成績表
結局1日遅れてコンロッドの重量調整を完了としました。結果は画像のブルーで示した通りです。
ビッグエンドは80年代後半に組んだ際、簡易的にその調整をしていたので昨年末開始時に#4だけ重かったものが、教則本の重量差である1グラム以下を大きくクリアしました。
スモールエンドは前回、調整してなかったので#3が2グラム程度だったのでがホボゼロに近い値になりました。これまた教則本の1グラム以下を大きくクリアしました。
全体での重量差は、教則本の1グラム以下を大きくクリア、誤差を考えるとゼロに近い、まあ実際は0.5グラム程度でしょう。教則本 (HOW TO BULEPRONT & BUILD A 4-CYLINDER SHORT BLOCK FOR HIGH-PERFORMANCE) に感謝です。残るはタブワッシャの重量調整です。
20234.9.15:驚異の価格 - リュータのビットセット (その後)
一昨日のこのブログで掲載した「驚異の価格 - リュータのビットセット」です。Amazonでたったの1,150円で購入しました。
今日、コンロッドのビッグ&スモールのダメ押しの最終的なバランス調整をしました。キャップ部の調整で最大2グラム程度の調整が必要でした。
実際、この2グラムの調整が結構シンドイもので格安ビットでは微細な加工が微妙、手へのフィードバックもイマイチで、そこで長年手持ちのビット、バラで購入したものを使用したところ、とてもスムーズに仕上げることができました。
この差は何なのでしょうか?道具は使い様と言われる技術の問題でもあるでしょうが、実のところ削っている際の手の反応などまったく異なる感覚でありました。やはりそれなりにベストなものを選択する必要がありそうです。それも技術なのかもと思いました。
2024.9.14 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (47) - コンロッドバランシング&ボルトタブ制作
コンロッドボルトのタブワッシャ (両舌付き座金) 、大きさの調整です。干渉する部分や余計と思われる部分を削ぎ落としました。
約2時間の作業後、重量をチェック、加工前:2.3グラムに対して1.7〜2.0グラムと結構バラつきました。明日、微調整をしましょう。
ビッグエンド、自作計測器の使い方の思い違いでばらつきがありました。再度、キャップ部分での調整、1〜2グラムの調整ですが結構削らなければなりません。
これで明日にはクランクシャフトをブロックに入れる作業に入れそうです。あくもで目論見ですが...、大変楽しみです。
20234.9.13:驚異の価格 - リュータのビットセット
少し前に画像のような3mm軸のリュータのビットセット (中国製) をAmazonから購入しました。価格は、1,150円と超安価です。
手元には何種類かのビットを持っているのですが、もう少しバリエーションがほしいと思い、手頃な価格かつすぐにデリバリーされるものから選んだのがこの製品です。
今日、試しにコンロッドの重量合わせに使ってみたら実に気持ちよく、また歯を選んで効率よく削ることができました。
最初は価格が価格だけにどうかなと思ったのですが、何年も使ってきた手持ちの1本でもこの価格より高かったビット同様に使えます。ウ〜ン、昨今の価格ってなんなんだろうと思いました。
2024.9.12:またまた "クラシックミニ" の教則本!
これもGoogle Stickのおかげです。先にクラシックミニがここのところ多く案内される中で気にいったのがこの「Preparing A Classic Mini for Motorsport - Full Build in 30 mins」です。
結構やれたクラシックミニをドンガラにしてレーシングミニのボデーを制作する過程の30分の映像にまとめたものです。
おそらく自分で手を汚した経験のある人とそうでない経験もない物見雄山では大きく意見が分かれるでしょう。自分としては一つ一つのプロセスが勉強になり、また経験したことが共感できるものです。
最後にレーシングミニ定番の「Pea Green」が入る頃には観ていて感激ものです。このようなコンテンツがあることは素晴らしいネット社会だと思います。
2024.9.10 本日のデリバリー - コンロッドボルトのタブワッシャー
昨朝発注したコンロッドボルトに使うタブワッシャー=ステンレス 両舌付き座金が今朝一番ヤマト便の小箱でデリバリーされました。
本当に便利な世の中です。このような少量な買い物ですら専門店から翌日には手にすることができるのです。ネットの進歩に感謝です。
早速現物合わせしました。円周面の部分を1ミリ程度削る必要ありと判断しました。一つ一つのステップで手間がかかりますが専用品でないので仕方のないことです。
最初はステンレス板を購入し、穴を開け、適当な形状にしようなんて考えました。それを思えば、大きなショートカットができました。
2024.9.8 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (46) - コンロッドのバランシング
コンロッド、結局はキャップも#800、そして全体を#2000で処理、キリがありません。昨日はスモールエンドの重量差調整、ほぼゼロに調整、自作測定器の信頼性は0.5g程度の精度です。
今日はビッグエンド、2本はホボ同じ、他の2本は2グラム、4グラムの差があります。まず2gの方をほぼゼロに調整、結構時間を要しました。4gの方は明日の夕方に時間をとりましょう。
懸案事項、コンロッドボルトのロッキングワッシャ、欧米の60年代のクルマ、当初は使ったがある時期からなくなったとあります。ボルトの構造上、納得、今回、無しで組むかと、そこで問題発生!、どうもワンオフのボルトでワッシャの厚みを考慮した長さのようです。
結果的にワッシャ使用を決断、しかしちょうど良いもの、あるいはロッキングワッシャ、ネットに見当たりません。が、昔、世話になったネジ屋でタブワッシャ発見、ステンレス製で厚さも良し、試しに入手しない手はなさそうです!
2024.9.7 JANSPEEDのクラシックミニの教則本 (YouTube)
Google Stick、ここのところなぜかクラシックミニのコンテンツを推薦してきます。大発見は映像のバイブルのような「JANSPEED DIY MINI Part 1」です。
60年代後半のミニ全盛期のチューニングについて、ステージ1からレーシングバージョンまで4つのシリーズ (Part 1〜4) で構成されています。
「DIY」、如何にも英国らしく基本的なことをわかりやすく解説しています。昨今の新しいテクノロジーでのミニのチューニングではなく、自分にとって自分のやり方を検証するにはもってこいのコンテンツです。
当時のJANSPEEDのオーナーであるJAN ODORさんとともに仕事をしていたDAVID VIZARD (座右の書でもある「how to MODIFY your MIN」の著者) さんも登場、大きな収穫でした。
2024.9.6 一昨日の朝日新聞の記事 - Pris 2024 Paralympic Games
一昨日 (9月4日) の朝日新聞の朝刊の「Pris 2024 Paralympic Games」の記事に、画像のように「心のバリアフリー、パリで見つけた」、そして「駅で感じる差」について教務深く読ませていただきました。
パリでは点字ブラックが少ない、多くの駅はエレベータが無いと、日本との差が書かれています。しかし、それはハード面での比較であり、実際に街に出て歩いてみれば、必要な箇所で必ず誰かが声がけをしてもらえたとあります。
つまり、それを「ソフト面のバリアフリー」と表現されてます。日本の専門家は「身障者を支援する文化が異なる」、「身障支援の文化が異なる」と解説されてます。自分の経験からすれば今になって解ったのか!といささか奇異を感じるものした。
実際、パリの地下鉄で経験したことは、階段の前で車いすの方がおれば、見知らぬ人たちでさっと持ち上げて解決してしまいます。外国人である自分もその場面に当事者になったことが一度だけではありません。
実際、記事のように経験してみなければわからないことであり、そのようなソフト面の文化面の醸成に長い時間が必要でしょうし、行政面の金の使い方も根本的な文化の醸成を困難にしてると思います。なおハード面の充実は東京のような大都市圏だけであり、地方、例えば、京都の地下鉄を利用すると年寄りの健常者でも苦労する階段がメインなのです。
2024.9.3 備忘録 - 2013年型新造コンテッサ
先週後半以来、2000年初頭に開始、2013年秋に公道復帰した我が愛機:日野コンテッサ1300クーペ (俗称:BREサムライコンテッサ) 、どのような作業だったのかをこのHPに公開すべくまとめはじめました。
当初はすぐ終わると目論んだホームガレージでの「リノベーション」プロジェクト、実に14年もかけたことになります。その後のダメ出しも入れるともっと長期間におよびます。
整理して自分として判ったことはかくもこんな沢山のタスクをこなしたものだと驚いています。しかし、イメージした「リノベーション」はビジョン通りに成功裡な結果を得たことも事実だと自負しております。
今後、公開に長い時間が必要ですが、地道に記録を残したいと思います。「2013年型新造コンテッサ:製作過程 - 旧車は走ってこそ!」をご参照ください。
2024.9.1 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (45) - コンロッドクリーンアップ最終!
エンジンのコンロッドクリーンアップの最後のプロセス、キャップの残った作業、出来上がり、これでいいかなと思います。
今日、リューター用のサンディングバンド (ドラム) 、#120&#240で処理し、同様にフラップホイール、#400で仕上げました。
今まで、結構な時間をかけて、紆余曲折の中、なんとか進めてまいりました。軽量化ではないのでこれで良しとして、次のプロセスに進みます。
当然のことながら、エンジン組立の前にコンロッド単体のバランス調整をします。1本だけ7グラムくらい重かったので結構削る量が多いかもしれません。