今回(平成21年)で第36回となる松戸まつりと顔となりつつある「まつどクラシックカーフェスティバル」に参加しました。毎年お誘いをいただきながら公道走行を出来る車両がなかったため参加を断念して参りました。今回はたまたまオリジナルの1300デラックスセダン(素顔の伯爵婦人:厚化粧&整形美容無し)が手元にありましたので10月1日に前橋の陸運事務所で予備検査を受け、10月2日に晴れて野田に陸運事務所でナンバーを取得し、とにもかくにもこの二日の地元の大切なイベントに間に合いました。
以下は初デビューの雑感です:
その1:日野自販のOBさんが来られました。お一人は千葉日野で船橋の立ち上げ、その後、我孫子に携わったとかで、コンテツを見て、テールランプとか色々な部品の品番を今でもすらすらと語っておりました。またパリダカの菅原さんの名前も出て来て、本当に営業側に思い入れがあるようでした。さらに(日野が)トヨタと関わる前は河さえ越えれば(江戸川を超えて東京へと、すなわち千葉から日本橋本社に話が届けば)、お客からのクレームも本社から人が出てきて現場に一緒に頭を下げに行ったとか、今ではそんな簡単に行かないなどなど。もうお一人は東京日野におられたようで(今の住いは千葉)、初期のフランス製のルノー4CVから修理を行っていたようで、懐かしくお話しをしておりました。お二人ともここに日野のクルマが出ているとは思ってなかったようで来て良かったと喜ばれました。最後にお礼にこれが「日野の良心」とドアの音(無理に押す事無くちゃんとスー&カチャッと軽い音で締まる)をお聴かせしたら、「ありがとうございます」と低調に頭を下げられました。
その2:時代は変わりました。多くの人、若い人たちだけではなく40歳くらいの人含めて、日野の乗用車ということは勿論、後ろにエンジンがあるとは想像もしてないようで、大きな驚きをもってお話をしてました。フロントをオープンしたらトランクのドンガラはインパクト大で、10年くらい前はそんな気がしておりませんでした。おそらく有名なニューイヤーミーティングなど大きなイベントは旧車通の場なのでしょう。ここ松戸の市民祭りではまったくそうでない人が大勢こられたているのです。これは非常に良い事で超ローカルならではのイベントで昔はRRが大衆車の基本だったなどクルマ文化・歴史を紹介するには格好な機会だったと思います。
その3:上記のように大勢さんの中にはやはりクルマ通はそれなりにおるようで結構うるさ方さんも、皆さん、最終的には自分の自慢話がしたいのだと悟りました。我がコンテツは無関係に、皆さんのお話に耳を傾けると、そうここは一種のクルマ趣味の社交の場でもあるのです。
その4:うるさ方さんのご意見には、このコンテツはミラーが違う、この時代にヘッドレストついてたの、バンパー錆びてる、メッキすれば良い、塗装はオリジナル?、アルミがついてる、元のホイールはもうボロボロなんだよネ、そして無断で床の絨毯をめくる強者さんもおりました。展示車の多くと違って、レストアもしてない、錆も適当にあるのはやっぱり「ボロテッサ」に見えたのかな?
その5:その昔、日野ブリスカ1300を使っていたと言う方が来ました。ダットラと比較して、豪華だったと、ドアもちゃんと閉まるし、シートはチャントして疲れなかった、ダットラは座布団を2枚しかなければ駄目だったとか、欠点は高価だったことと営業が売ってあげると言う雰囲気だったとか、リアルタイムな話が聴けました。
さて初参加の地元のイベントは来場者とお話をすると多くはお互いの共通点(小中学校、近隣者、親類縁者など)が多く非常に良いものだと思いました。クルマとは関係ないこの様なお話は今までのイベントに無いアットホームなものでした。また来年もエントリーします。主催者さんもぜひこの超ローカルな雰囲気をうまく守り、多くのイベントのように全国的な旧車を集める方向とは良い意味で差別化を生かしていただければと思います。今後も松戸に棲む旧車と人々を中心に発展することを祈念申し上げます。