これはつい最近、Webで日産自動車の2010年6月23日(水)の第111回定時株主総会のビデオ(ストリーミング)を視て感じたことです。
株主総会と如何にも固そうが話題ですがそうではなく、「日産自動車っていかしているな!企業の経営のビジョンや戦略でこんなにもなるんだな」と、昨今の日本企業他社の株主総会(多くがいまだ経費節減や品質向上中心)にものすごい差別化だと感じた次第です。ルノー社の経営も兼務するカルロス・ゴーンさんはじめ社員はじめ日産のクルマを楽しく愛用してもらおうと言うセッメージが出ており、Appleのスティーブ・ジョブさんまでが登場します。
その中ですごいのが今年始めての試みと思いますが、日産車の旧車イベントを通じての日産車オーナーの登場です。皆さんが自己紹介をし、「I own a Nissan(私は日産車を持っています」と,誇らしげにお話されることです。当サイトオーナーの 知り合いも何と出る来るではないですか!
何十年も日産車を愛用した方への感謝、また将来を通じてのロイヤリティーなどこれ以上のプレゼンテーションは無いのではないかと思います。日本では始めてのことと思います。クルマはただただ品質の良いというだけものではなく、フィーリングが必要です。それは定義のしようの無い文化的なものかも知れません。
日野自動車にはもう乗用車がないのでこのようなものは望めませんがその昔、ルノー4CV時代に大切なクルマ文化そのものを育むようなものがあり、もかなり長い期間、この時期のパリ祭には日野自動車自体もそのイベントを支援していたと記憶します。自動車は走るだけでなくやはり文化を感じさせることが大切と感じます。ぜひ、日産自動車、その関係者、そして古くからのユーザー、今のユーザーも文化を感じるクルマを大切にしていただければ思い、感じたことを書いた次第です。
(PS)蛇足ではありますが、オーナーに支援される日産車を語る上で参考になるのが米国南カリフォルニア(テメキュラ市:Temecula)にあるDatsun Heritage Museumです。この博物館はたしか土曜日だけ開かれるもので、オーナー・愛好者の集まりで運営されているようです。如何に米国で日産車(Datsun)が文化に根付いて支援されているかを物語るものです。ご参考迄に。