今年(平成22年)で第37回となる松戸まつりの目玉である「まつどクラシックカーフェスティバル」に参加いたしました。今回もこの超ローカルなイベントを「素顔の伯爵婦人(コンテッサ)」と共に楽しみました。
以下は今回の雑感です:
その1:まずは「珍問賞」というべき「愛すべき」質問(!!)をいただきました。「このクルマ走るんですか?ここまでどうやって来ました?」。年代は20歳代後半くらいの若い男性でした。ウッ!、これは凄い!最高の質問!「我が家はここから歩いても10分くらいなので一生懸命押してここまで来ました」と、答えたかったが、正直に「外観や内装はノーマルでも外から見えないシャシーやエンジンは現代の技術と部品で徹底的且つ飛躍的に走行性能を改善させ、当時以上の性能。一日1,000kmのドライブも出来ます」とお答えしました。しかし、まったく無反応でした。おそらく、このクルマ(コンテッサ?)は走らないと言う先入観で固まっているお方だったのでしょう。
その2:よくぞと思う多くの「秀問」、「コメント」をいただきました。「長距離で15キロ/リッター、それは今乗っているいるエコ減税のトヨタのXXよりイイ!」、「HPを見ています。実物の方が奇麗!」、「このホワイトリボン、最高!」,「すれ違ったことあります(地元の新京成バスのドライバーさん)」、「3点シートベルト付いてた?」、「オリジナル塗装!(ネイビーブルー:E143)それは信じられない、再塗装かと思った」などなどです。そして、「ボデイのラインが奇麗だ。これ何もしてないそのまま(新車のプレスの状態)ですよね」と、この方は鈑金塗装屋などの手が入ってないことをちゃんと見抜いた凄い方でした。どれもこれも努力が報われるありがたいお言葉でした。
その3:今年もうるさ方さんのご意見、「ミラー、社外品じゃない?」、「車高、上げすぎてない?」、これらは「愚問賞」ものです。おそらくその方は本当のコンテッサを可哀想なことに知ってないと見ました。テレビ番組のお宝探偵団でよく出る言葉ですが「この作品(偽物)を制作した方はおそらく"贋作”を見たのでしょう」というようなものです。最近の旧車文化を象徴している場面であるかも知れません。このコンテッサは最近見る多くのコンテッサのようにとびきり奇麗ではありません。しかし、形態は45年前に日野自動車の工場から出たそのままのことを知ってもらえればと思う「整形美容」や「厚化粧」の無い「素顔の伯爵婦人」なのです。
この松戸のイベントは派手さはまったくない地味なものであります。しかし、参加者&クルマは硬派なイメージで個人的には好感です。今後も浮き世な他のイベントに毒されること無く我々参加者、そして主催者さんもぜひこの超ローカルな雰囲気をうまく守り、差別化を生かしていただければと思います。今後も松戸に棲む旧車と人々を中心に発展することを祈念申し上げます。来年は10周年です!