ビジネスといえども旅の楽しみはプライベートな短い時間の中での運良くタイミングのあったローカルなイベントです。今回もそんなものの典型的なものに出会いました。それは、世界に数ある中でもホットロッドの聖地のようなHOT ROD MAGAZINEやKIT CARSの出版を手がけた故ピータセン氏が創設したPetersen Automotive Museumでした。何度か見学してますが、今回、偶然にも「ITALIAN DESIGN」と言う特別展がフィーチャーされていることを現地で発見しました。
土曜日の朝 (3月31日) にホテルのベッドの中でiPadを片手に発見した訳ですが、週末のオフの最重要項目とし、朝食後、すぐさま、Petersen Automotive Museumへと、クルマを飛ばしました。何と2012年2月から1年間もの間、カロッツリアの作品を目にすることが出来る企画で何ともうらやましい限りです。
中でも当時のCG誌面で見入ったランチャ・ストラトスはこの目で見ることが出来たことあに感慨深いものがあります。
すべての展示車両をここで取り上げることが無理ですが、1つあげるとすればシスタリアとなります。四半世紀くらい前に、ニューヨークの近代博物館に赤いシスタリア (1947) を見て感激をしましたが、ここで新ためて目にすることが出来たことは正に幸せの一言につきます。ここではユックリと眺めさせていただき、気がついたことは、このシスタリアが日野コンテッサ1300の発表当時のはホイールカバーと誠に似たデザインであったことです。なんだかうれしくなりました。
最後にこれだけは書いておきたいものが1つあります。それは下記の展示です。これはGMのルーツのガレージで始めたビジネスを再現したものです。係員の説明によれば、「彼らもアップルの創業者のスティーブ・ウォズニアックとスティーブ・ジョブス同様に家のガレージから始まった。」と、そして、「高校に行かなかった、このように旋盤などの工具を使ってクルマを創っていった。そして数年後にはこのようなクルマを造るようにまでなった (これは隣に展示ヘと) 」。今も昔も変わらない米国のビジネスのルーツをこのように正にガレージで開始と、教育というかすごいものを感じました。
そんなことを感じつつ、数時間があった言う間に過ぎました。これ以上の教育の場はないと大切なものを教えてくれる場であると感じた場所です。文化にしろ、博物館の役割をいうのもを大いに学んだ次第です。
(江澤:サイトオーナー、オリジナル:2012.5.19)
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