交換の理由は二点。一つは日野製のは当時から酷評であり、実用的でないこと。もう一つは例外的に傷みのないないオリジナルをちゃんとしておきたいため、おそらくこれほどヘタリと西陣織の生地に傷みのないないのは見たことない。但し、一箇所、ビニール・レザーに小傷あり。多くのコンテッサのそれは生地が切れたり(特にドライバーズ・シート)、スプリングにへたりが出ている。さらに張り替えたものも多い(しかし、このオリジナルの生地は使われてない)。日常使用にはもったいなと考えた(勝負時には使用すべき)。
結果的に選択したのが現代のルノー・ツインゴのシート(左ハンドルの状態の良い中古、よって右のドライバーズ・シートは使用頻度が少ないはず)。バックパネルのカラーもグレーで本車の内装カラーに似たもの。コンテッサ側は一切改造せず、レールに固定できるようにアダプターを製作。ルノー側も余計な部分を切り落としのみで、穴は既存のものに会わす。
何故、ルノー製か?それは伝統的にルノー車は大衆車であろうと、他社の最高グレード以上に匹敵する実用的な設計のシートであること。そして、日野コンテッサの親に当たること。
事実、一泊で一般道含め千キロ以上のドライブしたが足腰の疲れは全くなかった、これが同乗の自動車会社のデザイナーもそう言っている。個人的には座らされているようなレカロなどのドイツ製よりも良いと思う。国産製は比較にテーブルにはのらない。但し、好みもあり。
高さの調整は、レール上面のシート取付部ボルトの前後にワッシャーを入れる。数ミリでフィーリングが大きく異なる。
基本的にメンテナンスのセオリーである「フォーム・フィット・ファンクション」の役目は満たしている。
(コンテッサ本体には一切、改造無し)
(オリジナルは保存)
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