【2005年7月16日, ご意見から】
名前:西野 英喜
住所:東京都八王子市
目的:その他
始めまして。日野自動車に勤務しております西野と申します。サイトを拝見させて頂き感動致しました。何故かと申しますと、知らなかった日野の輝かしい歴史について知ることができたためです。少し前に日野はトヨタの完全子会社となり経営的な改革を推進中です。改革の中でトヨタから来られた経営者は、“日野スピリット”とは何かを若手社員に改めて考えさせ、それを標語にして社員の気持ちを引き締めようとしました。私はその時に社内で話し合われた“日野スピリット”の内容よりもこちらのサイトに遥かに迫力のある“日野スピリット”を感じます。仕事の内容が事務的なために日野の技術的な歴史に疎かったのかもしれませんが、こうした歴史は現在乗用車から撤退していても広く社員に知らしむべきだと感じました。今後とも具にサイトを拝見させて頂きます。
【2005年7月23日, サイトオーナーからのコメント】
西野さま、
この度は本サイトへの貴重なご意見をいただき感謝申し上げます。
“日野スピリット”については、門外漢として議論する立場にはありませんが、ある雑誌に一年半余『日野の夢』の連載(新版を本サイトで更新中)をしていた当時、日野の皆さん(家本氏他)にインタビューをさせていただきました。その際に、星子氏について、正に生きたお話をお聞きすることが出来ました。それは『日本自動車史』などにも歴史として残ってない貴重なものと受けとめました。私なりに『日野の伝統』と言うか『根っ子』を感じました。それは将来の為(所謂ビジョン)に今汗を流すようなもので、昨今の今日のないし明日程度の飯(商売)のために強者のビジネスモデルでことをすすめるものと隔絶したものです。そんなことを勉強させていただき、今でも私自身にも糧になっております。
さて私ごとになりますが、高校生のころカッコ良いなと感じたコンテッサ1300クーペが更に米国のレースで勝った宣伝で確固たるものになり、1970年にアルバイトで貯めた金で1300S(本当はクーペで契約したのですが、全額を支払うに至らず、二回り安かった1300Sに、しかし半年後に初ボーナスでしかもローンを組んでクーペに買い換え)を学生の分際にも関わらず手にして以来、当時は数年乗るだろうと思っていたコンテッサでしたが、なんと今日に至っております。しかも最終的には『米国のレースで勝った』の後継車である1967年米国レース仕様のクーペLを手にしました(その他、デルコンテッサも20年楽しんだ!)。1980/1990年代、日野ワークスだった山西喜三夫さんをドライバーにレースを楽しんでおりました。今は次の目標(夢)に向けて体力強化中(サイト参照)です。
そんなことで、1970年前半に色々コンテッサ並びに日野自動車を調べる内にそこから抜け出せなくなり今日も同じモードで進行中です。1970年半ばには『日野コンテッサクラブ』を創り上げたり、90年代半ばにはHinoContessa.comを立ち上げたりしました。そして新たに本HinoSamura.orgを創り、過去の重要な歴史と、それを今もって楽しんでいることを纏め、“日野スピリット”の高いレベルまでは中々難しいものの、第三者としての強みと思い、過去と現在の事実のみをベースに何とかヒノのクルマが世界(英日両方で)に知れればと考え、細々と進めております。また、西野さま含め、感想投稿を含め、コラボレーションしていたいている皆さんには感謝しております。
思えば、私が小学校に入る子供のころの我が家には、戦後間もないトヨタのトラックがあり、エンジンのオーバーホールも家のガレージで行っており、子供には本当にエンジンが目の前でバラバラにされることは驚嘆であり、今でもその光景は完全に頭の中に焼き付いたままです。その後はトヨエース、ダイナと言うクルマに親父が仕事を辞めるまで変わって行きました。一方、母方の実家は三井精機のおそらく初代のオリエント(助手席も無かったと思う、バーハンドルで)から何台か変わり、オリエントがなくなり結果的にトヨタのトヨエースへと変わって行きました。またオリエントの関係で、初代のコンテッサ900を購入し、その後後期のコンテッサ900に変わり、最終的にはコンテッサ1300DXへと変わって行きました。そんな成り行きを子供&少年の目線で眺めておりました。今、思えばそのころは日野自動車(三井精機含め)、またトヨタ(後になって日野自動車との関係)についても何も知らなかった言うのが正直でした。
思うがままに書き、長くなりました。自分な好きな部分の歴史を調べ、検証し、そんなことで少しでも“日野スピリット”を勉強させていただき、今、持っている大好きな『日野のコンテッサ』に活かせればと想い毎日を過ごしております。西野さまが日野自動車ということで、勝手に色々なことを書かせていただきました。ぜひ、気が向いた際にはお便りをいただければ幸いです。では、今後ともよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。
江澤 智(サイト・オーナー)
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