遥かその昔、高校2年にオープンリールのデープデッキ (SONY TC-263D) を今で言うヤマトの宅配アルバイトを資金に購入しました。自分で高級な4トラ・2チャンネルを制作しようというもので、3ヘッド対応の録音再生アンプは自作となりました。
当時のソニーサービスに行き、様々な機種の配線図をいただき、それを基に自分なりのアンプの配線図を書きました。そして秋葉原では入手できないソニーの専用部品は同様にサービスで購入させていただきました。実にアマチュアに良き時代でした。このテープデッキの自作は今で言えばiPodの最上位機種を自作するようなものです。当時は高価で買えないものは何でも作ってしまえというようなものでした。
右の画像はその2代目となるバージョンアップしたシャシー裏です。よく見ると配線は黒はアース、赤は高圧電源、黄色は信号線かなと思います。この中に真空管8~9本、トランジスタ数本構成されております。電解コンデンサーも多数あります。
このオープンリール&録音再生アンプは80年代に入ってほとんど出番がなくりました。カセットに変わったのです。その後は適当なインターバルで動作を確認していました。プリ&メインやスピーカ様々をほとんど素材から作りましたがすべてゴミにしました。しかし、高校生の頃からの自分で作ったマシンで録音すると思い入れのあったこの個体だけは今だ温存しております。この画像の日付をみると2003年8月17日、そろそろ今年のお盆休みに引き出してテストしたいなと思いました。
ルノー号のSiemensのエンジンECUの電解コンデンサーついでに思い出しました。10代後半、この個体で録音 (エアチェック) した音楽は、今ではiPodに入っていまいました。