2016.11.27:燃料レギュレータ
一昨日、英国から燃料用のプレッシャレギュレータ (FSE Petrol King Fuel Pressure Regulator) が郵送されてきました。欧州車などで多く利用されている古典的なものです。シンプルが一番ベストなのでリターンもフィルターもないものであります。
昨日、ブラケットを取付に合わせて曲げるなど加工し、例のMOTHERSでポリッシュしてメッキの輝きを出しました。取付は、頼りになるやや若い友人が来られましたので、車内とエンジンルームから双方から取付の作業がうまい具合に進みました。
本日、配管をして、一応完了となり、4.5〜5psi (およそ3.2〜3.5k) 程度といささか変動もあった燃圧を安定した状態で3.5psi (およそ0.25k) 程度に下げました。心なしか、コールドスタート後のアイドルが以前より安定するように感じます。
次の週末に走ってフィーリングをチェックできることが楽しみです。
2016.11.26:錆止めの効果、四半世紀を経て
我が家の軒先に長年鎮座しているものがあります。写真の鉄骨です。
実はこれは1990年ごろと思いますが、家屋のメンテナンスの一つとして瓦屋根でない軒などの所謂トタンの部分の塗装に使う塗料を試しに、その当時の仕事をしていただいた職人が塗ったものです。どんな色でどんな仕上がりなのかを、当サイトオーナーの性格を知っているので事前にデモしてくれました。
四半世紀も経つとなるほど、これをみれば下側の何もしない部分の錆と、試し塗りですがその部分は見事にそれなりでありますがその効果は歴然というものです。
四半世紀の耐久テストのようであり、よくある旧車の雑誌にあるような錆防止テストも短い時間幅ではなく、クルマの耐用年数以上はやってみてはどうかと思いました。みなさん、どうでしょうか?でも、旧車専門誌なんか多くはクルマの耐用年数よりは短いかな?
2016.11.25:寒い朝
11月として何十年かぶりの昨日の雪が薄っすら残る寒い朝です。朝刊を取ろうと郵便箱を開けようとしたら凍りついて開閉もままなりません。
そこで心配になったのがコンテツのバッテリーです。三年前、公道復帰する際、メルセデスなどあまりエンジンを掛ける機会 (半年とか) が少ないクルマに定評があるVARTA製のバッテリーを入れました。仕様は以下の通です:
- 国産車用バッテリー SUPER J-SPEC 55B19R
- 5時間率 容量 33Ah
- RC (リザーブキャパシティー) 60分
- コールド クランキング アンペア 380 CCA(EN)
CCAの380はなるほど (コンテッサは200もあれば良い) 、3年間、クランキングは常に強力で、昔のような弱るようなクランキングのフィーリングは感じることはありませんでした。このVARTAには絶大な信頼感を持っています。
しかし、ここで3年目余り、今年の冬は勝負の年になるでしょうか?あるいは事前に替えるべきか、この朝の寒さで頭の中をよぎりました。
2016.11.20:本日の点検事項?
昨日の雨と打って変わって、本日は太陽も顔を出し、春のように温暖です。
今日は、先日の横浜行き (朝、まだ道は濡れていた) 、そして翌日曜日のツクバでの走行と、いつものように下回りの清掃とチェックを進めました。
気になっていたボルトの一本をワッシャを追加して締め込みました。また、若干の車高調整のためにリヤのスプリングのパッドを調整して、およそ5ミリほど下げ、少しネガティブを出しました。同様にフロントも1回転ほどトーションバーを調整して、前後のバランスをとりました。
先のツクバ行きの際にアイドルジェットを変えました。今日、ちゃんと調整すると、ベストは1回転戻してはなく、1.25回転戻しがベストなエンジンの回転数となりました。後は燃調の最終処方箋として英国の業者に注文したレギュレータを待っています。
2016.11.19:ソレックス・バルブ (三年前)
本日は雨、おまけに寒い朝です。こんな日は、ディスクワーク先行となります。友人からの質問に答えるために旧い写真をチェックしてました。
パラパラめくりのように画像を見てますと、3年前の夏にソレックスをフルオーバーホールキットで組んだ際のもの出てきました。2013年型コンテッサの制作については、各プロセスの写真を仔細に記録し、おそらく数万枚になると思います。
フロートのニードルバルプを組んだ際の画像が写真のものです。これで見る限り、それぞれその中身が異なるものが入っているとは全く判断しがたいものです。
結果的にそれが分からず、組んでしまった、そして調整を騙してしまったことを反省しております。素人の悲しさです。プロであれば、おそらくそれぞれのバルブを手にした時に五感で何かを読み取ったのではと推測します。
2016.11.14:ソレックス不調に終止符?
今までモヤモヤとしていた油面の問題はフロント側のニードルバルプに欠陥があることが判明し、不具合のない新しいものにし、ようやくスタートラインに立ちました。
11月12日の横浜行きは先の調整のIJ=45から50としました。気づいたことは相変わらずプログレッションフェーズ (所謂、アイドルから高速に移るまでのパイロットジェット主体での混合気) で薄さによる引きずり、燃圧が今までの4psi (2.8k相当) が5psi (3.5kに相当) と今までにない高めでした。おそらくニードルバルブが正常になったことによるものと勝手な分析をしております。
11月13日の筑 波行きの際には試しに大きくふってIJを65にしました。これでプログレッションフェーズの懸案事項は解消しました。おそらく今まで、ニードルバルブの不具合で油面調整を騙し、それによる前後のバランスの問題など複合要素で出口のない問題にぶつかっていたのではないかと推測します。
これからが調整の本番になるでしょう。その先に本当の楽しみが待っているのではないかと期待しております。
2016.11.13:ビギナーズジムカーナ in 筑波 2016年 最終戦
2月から始まったこのシリーズ線も最終イベントが終わりました。この日は素晴らしい晴天に恵まれて、いつも同様に楽しくも悔しさも味わった時間でした。おまけ走行ではトップクラスの大好きなNAロードスターに同乗させていただき自分のドライブとは異次元の世界を味わさせていただきました。
さて、一年を振り返るとこのイベントの参加は次のように感じております:
- 自身は病気持ちの身体であり、第一に健康に留意するようになった。
- 当初、目指した、人車共に不具合なくちゃんと自宅に生きて帰ることは達成。
- コンテツのメンテを走行に向けて、メンテをさらに心がける様になった。
- 進化のためのハード面のチューンアップは、施したことで結果あり、あるいは結果の出なかった事項を差っ引けば、若干の進歩ありか。でもそれは一般の公道走行ではとても時間のかかるものが、毎回、すぐに良い悪いがでることが楽しかった。
- ハード面に加えて、楽しく走るというソフト面はまだまだ技量不足、しかし例えば、そうするための足のセッティングは少しわかる様になった。すなわち、やっとスタートラインに立てたいうこと。
- もっとも大きな収穫は、誰が何と言おうがここは速いもの勝ち、その意味で若い皆さんから年齢に関係なく忌憚なくコメントや助言をいただきお話ができたこと。
以上が、全体所感です。やはり足を一歩踏み出すことがこの歳になっても必要と感じました。
2016.11.12:横浜ヒストリックカーデイ 5th
今年もロケーションの素晴らしいまたスタッフの皆さんの情熱の満ちた「横浜ヒストリックカーデイ」に申し込みました。
コンテッサの参加は2台、当サイトオーナーのクーペ、もう一台、レストアとは無縁の厚化粧&整形美容もない「素顔の伯爵夫人」と共に参加しました。
真の顔が見えない!
いままでは手作り感満載、それだから応援して参加申し込み、しかし、今回はその顔が消えてしまいました。その代りに何ともよくわからない人達や組織が前面に出ていました。おそらくいままでご苦労されていた皆さんは今まで同様に現場の対応に奔走していたと思うのですが、それを踏み台に大きな声・組織のようなモノが失望を感じるが如く前面に出たようです。
以前からの英国大使館の「後援」の定義にふさわしく現場では前面に出ることはなかったと思うし、その紳士的アクションは今回も同様でした。しかし、世界の常識をひっくりかえたような新たな皆さんの「後援」のやり方であり、世間のパワーゲームが持ち込まれたとも感じ、実に寂しくも情けなくも感じました。
2016.11.6:Project-X
Project-X、何とも意味深な語句です。
ここに来て、モール類の光モノのある部分が公道復帰に際しても手を入れて無かった部分、あるいは手入れが不十分な個所が目立ってきました。
それらを徹底的にクリーンアップして輝きを復帰、あるいはそれ以上の輝きにしようとするものです。
今回のこのProject-Xには、主にMade in Californiaのカスタム号用達のMothers Classicを使用して進めます。週末あるいは夕食後の時間を適宜してして2ヶ月ぐらいの目標となります。
2016.11.5:新しいニードルバルブ
ソレックスの新しいニードルバルブ、二つが届きました。早速、不具合が見られた前側、正常だった後ろ側、念には念を入れて両方とも交換しました。
フロートを取り付けた後、写真のような紙工作のゲージでバルブの閉じる位置を左右同じなるように調整しました。
取り付け後、4型の便利な機能であるアジャスターで油面を規定の20〜21ミリに調整しました。
その後、始動&走行して分かったのですが、今まで前側のバルブが異常なままで騙して調整していたようです。
どうやら、これでソレックスキャブの本来の調整のスタートラインに立ったようです。
2016.11.3:リアスプリング調整
ソレックスの新しいニードルバルブが届く間に一つ調べてみたいことがありました。
それはリヤのキャンバーの左右差です。コンテッサの場合、往々にして何故か、左側の方がネガティブが多く出る傾向にあります。
先のオデッセイ RB1 フロントのカット流用以来、それが気になっていました。
バラしてみて、二つを念入れにチェックしても同じように見えます。しかし、こころもち、右に入れた方が数ミリ丈があると、そこで左右変えて組み込んでみました。
それでどうだったかと言うと、プラシーボ効果に近いかもと思いました。
2011.11.2 飛んでこそ!あまりにも情けない軽い言葉
ここ何年か、クルマのメーカーによる過去の工業生産物を修復・復元することが流行っております。それは基本的に良いことと思うものの長年、地道にコツコツと一台の愛車をメンテナンスしながら日常の使用あるいは軽スポーツ走行にも耐えるように挑んでいるものにとって複雑は気持ちです (参考:2013.11.27 第43回 東京モーターショー 2013) 。
最近、飛行機ですが、川崎重工創立20周辺記念展と称して、岐阜工場で修復・復元作業を終えたばかりの、三式戦闘機「飛燕」の実機展示が神戸で開催されることを知り、社のHPをチェックしました。読む限り、よくある苦労話しが記述されてますが、要は決して飛ぶことのない修復・復元であることです。これでは「修復・復元」とは何を意味するのでしょうか?「飛燕」は、経済産業省が認定する「近代化産業遺産」ですが、クルマ含めてほとんどが動態保存では展示保存です。飛ばすにはおそらく今回投資した努力の何十倍か何百倍か必要と推測します。やはり歴史として伝えるには静的な見え方でなく、それは「修復・復元」を意味するものでなく、動的にしてこそ伝えねばならない文化・技術を後世に正しく継承できると強く発言したいと思います。飛ばなければ、1/1のプラモデルで十分ではないでしょうか?
例えば、上の写真のように、Planes of Fame Air Museum (ブレーンズ・オブ・フェイム:チノ航空博物館) では日本の零戦を何十年も前から個人のオーナーとサポートをする多くのボランティアで飛行状態にしてそれ維持する努力を続けております。クルマは走ってこそクルマ、飛行機は飛んでこそ飛行機です!「修復・復元」、軽々しい言葉使い、あまりにも情けない実情です。