2017.8.29:40年前の夏の長雨 (2)
これは今でも決して忘れることのできない出来事です。
週末に鈑金をすすめ、最終的にミケロッティさんの望む明るいイエローを吹きつけ始めたのが1977年の8月5日 (土) の早朝でした。3~4回ほど吹いて完了としました。真夏の炎天下 (これ自身が無謀) ですから乾きも超スピードで午後半バにはほぼ乾き切ったような状態になりました。
そこで天から現れたのがポツポツと雨でした。誠に都合よく青空オールペンが終わったものだと、これはラッキーとポジティブな気分でした。
実はこれは最近、話題になっている8月として40年ぶりと言われる長雨の上を行く、1977年の記録的な長雨の始まりでした (降水連続日数のニュース) 。テレビの報道に、40年前、オー、それはあの時だったと、忘れることのできない当時のコンテツのオールペンプロジェクトであります。何しろ、塗り終わった午後に降り始めた雨がその後、22日間も続いたのです。当時、辟易とした記憶は今だ消えておりません。
翌日の8月6日 (日) 、せっかくミケロッティさんのイエローになったのだから記念撮影を敢行しました (画像) 。新婚に近い女房とともに恒例の筑波山詣を雨の中、新しいカラーリングで気分ルンルンでドライブに出かけました。
2017.8.28:40年前の夏の長雨 (1)
今から40年前、7~8月にかけて、当時の愛車のクーペのオールペン (青空) にチャレンジしていました。それはミケロッティさんがコンテッサ1300のイメージしたカラーは、地中海ブルーと明るいイエローであり、単にそのお言葉に触発されただけです。
このオールペンは、結果的にまったく無茶な行為であり、自分の長所か短所かどうかでもある「自分自身でやってみないと判らない、結果は後から考える」という今でもおよそ変わらない性格ゆえです。
実に乱暴は方法で、日常に使いながら、自宅の玄関先の駐車スペースで簡単な鈑金処理を週末ごとに繰り返し、マスキングを施し、そしてタンクを持たない安価なコンプレッサ&ガンで一気に吹くという有様 (グーグル画像:タンクレスエアコンプレッサ) 、正に知識を持たない素人の第一歩であります。それよりも隣・近所が隣接する新興住宅地であり、今なら警察に通告される事態かもしれません。
いずれにこの40年前のオールペンをなぜ、今、思い出したかは 2017.8.29:40年前の夏の長雨 (2) に譲ります。
(註) 画像でドアにパテ修正が多い、これはドアの乱暴な開閉によるものと分析しています。このオールペン以来、当サイトオーナーはドアを通常の方法でバタンと閉める方法と決別し、ピラーに最初のロックが掛かったところで、サッシに指を掛けて引っ張りやさしく閉じるようにしました。その方法はその後、40年以上、変わることはありません。
2017.8.27:ステアリングギアボックス組立
トラブルを抱えたスナップリング、新しいモノは若干細めです。組込んでみると溝から外す際の聴力は一度伸びてしまい修正したこ日野の純正よりは強力な感じです。しかし、細くなった分だけバネを機能させる範囲、すなわちステアリング中央部分にあるバネの機能への不感レンジがホンの少し (ステアリングの円周にすると数ミリ) 多くなったようです。理論上もそうであります。この辺はトレードオフとしてポジティブな妥協とさせていただきます。
ピニオン、ベアリング、スペーサ、そしてオイルシールと組上げて行きます。最後にキャップを入れ、カップルの台座を入れ、画像のようにひとまず大仕事はこれでお終いです。
残りは、各部のキャップ (メクラ蓋) を入れ、スプリングのカバーを取り付け、最後に再度、ケースのポリッシュをして完了、もう少しです。
2017.8.25:終戦の日に思うこと
毎年、8月15日の「終戦の日」を中心に新聞などメディアは第二次大戦の特集を組んでいます。毎日目にする朝日新聞も例外でなく、特に戦争の悲惨さ、惨さを一般の人々のご意見を含めて整理・整頓されております。後世に特に我々含めいわゆる戦争を知らない世代への重要な役割を担っている訳です。
そのようなこの8月に思い出すことが一つあります。それは四半世紀前に執筆をした「日野の夢 - 悲劇のコンテッサ」で、その際には日野自動車のご協力を得て、日野コンテッサ1300に至る日野のキーマンの皆さんにインタビューすることができました。
そのお一人が、岩崎 三郎さんでした 。インタビューを通して氏の忘れることができないお言葉があります。
第二次世界大戦中、大学卒業後、昭和16年当時の東京自動車工業 (現在の日野自動車) に就職後、陸軍で肉薄突撃艇のプロジェクトに参画、その特攻兵器のエンジン含め動力部分全体の設計に従事されたそうです。結果的にこの兵器で多くの若者の命を奪われることになったのです。このことについて、氏はインラビューの際に、悔い心を痛めていることをそれこそ涙まではいきませんがそのような状態で語られたことは今でも鮮明に記憶しております。
先の戦争では特攻兵器で尊い命の犠牲もありましたがそれを設計した若い技術者が後世、おそらく一生懺悔していたのではと思います。これも戦争の歴史として後世に伝えるべきもの感じます。
氏はフランス語も解し、自動車について技術だけではない社会・文化を理解する日野自動車最後の自動車文化人の一人と分析しております。画像は1962年11月、氏がミケロッティ・スタジオにコンテッサ1300の最終デザインの交渉・決定にオール日野 (開発・製造&販売) を代表して短期出張した際の開催中のトリノショーのものです。この出張で、ボデーサイドのエアーインテークをリア吸入にするなど多くの重要項目の交渉が進められました。
2017.8.22:本日のデリバリー
本日はヤフーオークションの品物が届きました。
コンテツのステアリング・ボスのホーンリングの部品です。今、新たに作り変えようとしているボスには絶縁プレートやスプリングが欠品しております。
と、思ったら、先週、ヤフーでそれだけ売り出していたのを発見しました。これはラッキー、正に自分のために出品いただいていると、すぐさま入札をさせていただきました。
コンペもなく落札と相成りましたた。
これで自分の気にいったように新たにボスの加工に使ってみようと思います。絶縁プレートなどベークライト&アルミ板で加工しようと考えてましたが時間の節約がこれで出来ます。出品者に感謝です!
2017.8.21:本日のデリバリー
ネット通販とは誠に便利なものです。自宅に居座って、世界中から購入できます。
本日、デリバリーされたのが画像の二つの部品、 共に英国からです。
右の黒いケースはW202のアンテナのグロメットのアッパーカバーです (キーボードの上にあるのが典型的に割れたもの) 。eBayからの購入です。開けてみると、セカンドソースではなく、ちゃんどメルセデスの部品でした (コピー品なんて野暮なことは考えまい) 。これでお尻のアンテナ周辺の格好がつきます。
左はコンテツのステアリングのシャフトのスナップリングです。これは英国の業者のサイトから購入しました。コスパを考えて仕方のないロットでの購入で一生使っても使い切れない量であります。ただ、これは実際に取り付けてみないとちゃんとしたことが判りません。自分用のステアリングギアボックではないもののうまく行くことを祈るばかりです。
2017.8.20:Next Small Project
画像ののステンレスマフラーは米国Borla社製のものです。購入は1992年4月のことでした。四半世紀も前です。
思い出すのは当時、ロサンゼルス南のコスタメサに仕事で短期出張、その合間を利用して、クルマで2時間余りのオックスナード (Oxnard, California) のBorla社を訪問しました。その当時でもV8用のステンレスマフラーで有名であり、画像のマフラーをコンテツ用に購入しました。
典型的な当時のママ/パパ カンパニーで、アポを取っておいてはいましたが親切にしていたきました。このマフラーをどう使うのかを問われ、自分のアイデア (参考:マフラー コレクション) を説明すると、それはおそらく音が大きいだろう、ついてはテールパイプを2インチからワンサイズ細くすると良いだろうとの意見をいただきました。
さて、使わずにいたこのBorla社のマフラーの音を聞いてみたいと引っ張り出した訳です。特徴は非常に軽量でること、そして米国で常識の汎用サイズであることです。社のHPをチェックしましたらこのマフラー (#400476) の最新版が今だ100ドル余りで販売されていました。
なお下のL字のパイプは横置きにした場合のテールパイプ (ワンサイズ下の45ミリ程度) にと、10年くらい前に埼玉のイベントで購入したものです。チタンで非常に軽くテールエンドにはぴったりと思います。ちなみにその際の購入価格は、バーゲンプライスの300円でした。しかし、今回は使いません。
2017.8.19:これは便利!
当サイトオーナーの手元にはイベントなどのノベルティの携帯機器向けのバッテリーパックが幾つかころがっております。おそらくこのページを見ている皆さんもそのような方もおられる推測します。
問題はその多くのほとんどが有効活用できてないことです。そこで一つの使い道が画像のようにUSBのLEDライトをつけてクルマをいじる際に役にたてようというものです。実は我がコンテツの車載工具の一部としてすでに同様なノベルティ活用の便利LEDライトを備えております。
たまたま夕方のルーチンのワォーキングでコースにあるジェーソンに寄りました。99円のコーナーに幾つかのLEDランプが、そこには目的にぴったり、すなわち長いフレキブルライン、そしてスイッチをそなえているもの発見、税込:106円でゲットしました。工作の必要もなく、時間も掛ける必要もなく、正に得したような気分であります。
なお、使用にはバッテリーの許容電流に注意を!
2017.8.14:ステアリングギアボックス組立
昨日に引き続き、盆休みの空いた時間を使い、ステアリングギアボックスの組立を続けました。
今日は、ステアリングラックの自動リターン機構のストッパのラウンド形状のスナップリングを入れることです。これは結構、しんどい作業で、専用のプライヤーが必要です (グーグル画像:ロックリングプライヤー)。
画像では二つともに同じ形状に見えます。しかし、左の一つは、ラックから抜出す際に変形してしまったのを修正したものです。日野の整備マニュルアルによれば、この二つのスナップリングは必ず新品を使うように指示しています。
こんなものは新品がありません。そこで変形したものを修正したのですが、結果的にラックに入れると元の変形したような形状に戻りたいようでその本来の機能を果たしません。
今日はこれで諦め状態です。変形したものをちゃんとするには、焼入れが必要なのでしょうか?思案のしどころです。
2017.8.13:ステアリングギアボックス組立
盆休み中にともう一本のステアリングギアボックスの組立を開始しました。
最初はリターンスプリングをギアボックスに納めねばなりません。クーペの場合、自由帳で280ミリ程度のスプリングを200ミリ以下に圧縮しなければなりません (参照:基本データ) 。
仕様によるとおよそ30キログラムの荷重です。これは人間の腕力では不可能なものです。コンテツの現役当時から一度出したスプリングは人間の手では入らないというのが定説でした。
当時は日野の専用工具 (SST) を使うことが常識でした。今ではそんなものはありません。そこで画像のように専用の工具を製作して圧縮し、無事、ケースの中に収めることとなりました。
2017.8.13:お盆のお迎え
お盆の先祖のお迎えの季節になりました。足グルマのECUが昇天状態で最も信頼のおけるコンテツのお出ましになりました。
1ヶ月ぶりにドライブするコンテツ、まずは始動時に#1プラグをかぶらしていましました。始動後のアイドルでは気がつかず、走り初めてその事態を把握する有様、すぐに自宅に戻りプラグの掃除となりました。
今日はことのほかステアリングが重く感じます。スタンドでエアチェックしても減っている訳ではありません。先月のビ筑に行く際はそんな感じを持ってませんでした。何故でしょうか?日に日に体力がとんでもないほど減衰でもしてるのでしょうか?
2017.8.12:マフラー交換
w202の諸々の不具合は解決し、エアコンも実に快適なものになりました。しかし、足車 Renault Scenic号は、ECUの点検・修復に出したものの返って改悪になってしまい、心が折れております。
そんな状況で、何とか気持ちを持ち直すべくコンテツの手入れをしました。2013年公道復帰後、2度目の車検も来月となります。そこでマフラーを静かな隔壁タイプのものに戻しました。やはりストレートのモンザマフクラー (Monza Muffuler) ではちょっと気が引けます。ついでにステアリングもノーマルに戻しておきました。
2013年の公道復帰後、早4年を迎えます。4年前の夏、その年は猛暑 (wiki - 2013年の猛暑) で、盆休み中の最終の組付けで頭も体もヒートしていた時期、毎日が37度の高温だったことを昨日のように浮かんで参ります。良い思い出であります。
2017.8.11:Honda1300への想い
たまたまホンダ社の歴史を調べていたら次のようなコンテンツに出会いました。
世界に通用する車をつくるんだ!
全9ページの長編です。その冒頭の1968年の第一号車ライフオフの光景は、日野自動車の1964年のコンテッサ1300の同様な光景をオーバーラップするものです。
このHonda1300もコンテッサ1300同様に世界に通用する乗用車を目指しました。しかし日本国内だけでも、トヨタ、日産に対抗すべくもなく苦戦をしたようです。
本田宗一郎さんの意地と言える空冷エンジンが市場に通用しなかったようです。結果的に環境問題など将来を見据えて水冷でなければならないという社員の要望を答え空冷を取り下げることになるのです。その後のシビックは水冷ロングストロークとなり、そのエンジンがこのHonda1300にも搭載されるようなりました。
ここで思い浮かべるのはこのHonda1300の中にはコンテッサ1300の技術が入っていることです。それはコンテッサ1300販売以前から日野自動車の主要な技術者がホンダに移籍していたことです。エンジンのボアが74mm (その後はコンテッサ1300同様にロングストローク) 、PCDが120ミリ、そしてホイールベースが左右不等長のクロスビーム (Google Images) 、これは当時のルノーR16 (Renault R16) の考えを導入、そしてサスはルノーR16並にストロークが長く柔らかいサスなど、当時の日野自動車の動向をみればオーバーラップするものです。
2017.8.5:コンテッサ ネタではありませんが - W202その後
今日は懸案のW202の仕上げです。
排気ガスで真っ黒家であったキャビンフィリターはすでに交換済みであります。
オーバーボルテージプロテクション:OVP (Over Voltage Protection) リレーと予防保守のための燃料ポンプリレーは数日前に到着しており、今日、リプレースしました。
そして生ヌルいエアコン、当初は真空引きからと進みましたが、結果的に補充で行ってみようということなりました。
一本の注入ではどうもすくなかなと感じ、2本目を、ここでも若干もう少し必要かとゲージの読みから感じました。そして3本目の注入となりました。2本目の際よりはよいゲージの読みとなりました。
何と600ccも入りましたが、R134a Air Conditioning Filling Chartによれば950ccnなので3/5が入ったのかと思うもので、何年も手付かずだったので良しとしました。
そして実際の冷却の性能は画像のように、吹き出し口で14度あまり、外気は32+度ですのでその差は18度ですのでまあまあと思います。
2017.8.4:オートモービル カウンシル 2017
今年も縁あって、この素晴らしいショーを見学できました。今回は女房共々楽しませていただきました。
昨年に比べてこころもち規模が大きくなったのかと感ずるものです。また、国内OEMメーカーの参加に本気感をうかがわせるものでした。
特に日産、ミケロッティデザインのスカライン スポーツ、日産所有のものがレストアされたようで会場に入ると目の前に鎮座しておりました。日産の広大なスペースはまさに圧巻するものでした。
スバルとトヨタはこの場において目にみはるものはなくスキップし、ホンダに見入りました。何台もの過去のNSXと新しいNSXがコラボしておりました。新しいNSXは座席にすわり、展示の係り員の皆さんが我々のスマホで色々な角度からシャッターときっていただけるとこころにくい演出でした。
ベストはマツダのブースでした。最近、話題にもなっている「RESTORATION GARAGE」がデモ様のNAロードスターを展示しておりました。日産のスカライン スポーツのように全体のバランス感に欠けた非現実なオーバーレストレーションでなく現実味のあるほどほどの出来具合が好感もてました。今年の12月から受付のようです。
さて全体をみて最終的に今年のベストな個体は、画像にあるLancia Fulvia Coupeであります。表向きにはザガートのデザインですが、個人的な調査・分析では、実はジョバンニ・ミケロッティさんの作であると理解しております。画像で見る後方から角度のビュー、あるいは室内のデザインは明らかにミケロッティさんであると思います。
そんなこんだで今年も美しいものを見せていただきました。
2017.8.1:コンテッサ ネタではありませんが - リレーの不良 (続き)
w202 (C220) のOVP (Over Voltage Protection) リレーですが、ネットで興味深い解決方法がブログなどで記述されています。
本体の中に入っているメカニカルリレーをソリッドステートリレー (Solidstate Relay) に変えてしまう方法です。この方法がよくある宗教的とでも言えるようにその効果が書かれています。エンジンのかかりが早くなったとかトルクが出たとかまで、一時期流行った日本独自の進展のアーシングの如くです。
実はソリッドステートリレーは、当サイトオーナーの2013年型コンテツの際にも考えたアイデアです。単にメカニカルよりは半導体を利用した方は安定的に長期に渡って信頼があるのではと考えたのです。しかし、当時は自動車用のSPDTリレーに比べて価格も高いし、自動車用の汎用品もないのでパスをしました。
今回のOVPリレーの中身のメカニカルリレーをソリッドステートリレーに替えることはなるほどと思いました。しかし、半導体&電子部品に疑念を感じている当サイトオーナーとして、一つの問題は性格上熱をともなうことでかなりの冷却を要求されることです。もう一つは今日、勉強したことですが、オムロンのサイトでソリッドステートリレーの寿命を調べてみると、以下のような興味深いことが書かれていました (コピー) :
- ソリッドステート・リレー(SSR)は一般的なリレーとは異なり、開閉に半導体を使用しています。機械的な接点がないので、開閉回数の寿命はございません。
- SSRの耐用寿命については、使用している素子の寿命に加え、はんだ付け・熱という考え方も必要です。
- この熱ストレスによるはんだ付けの劣化にはいろいろな要因があります。また、加速テスト方法も完全に類似した故障モードにならないなど、磨耗時期の推定が難しいといえます。
- オムロンとしては、この様な劣化による故障が発生しはじめる時期は約10年(*)と想定しています。
* 保証値ではありません。温度の影響等、使用環境により異なります。
以上の様に、「はんだ付け・熱という考え方も必要」であり、いみじくも「故障が発生しはじめる時期は約10年」としていることです。なんだ、これではメカニカルと比べてどうなんだということです。一般的な制御機器などはクルマと比べてオン/オフの切替頻度は多いものの熱/湿度などの運用環境も厳しいものではなく、また性格上、予防保守が行われるので上記の寿命の問題は低いものに出来ると思います。クルマのエンジンルームではそう行かないなと思うソリッドステートリレーであります。