ミッションの組立に際して、諸々の情報を参考にしております。その中で勉強したことの一つはコンテッサ1300のミッションは、自動車産業黎明期の60年代のエンジニアリングの産物と感じるに至っております。ルノー4CVのコピーを寸法拡大したようなもので、その後のルノーR8などと比較するとコンテッサ1300のミッションは整備性もは大いに後塵を拝した設計です。
その直後の例えば、日産の510 なんかと比べると時代感をもってかなりプリミティブな感じがします。同様にホンダ系も同じです。例えば、コンテッサはトップのギアだけにニードルベアリング (Needle Roller Bearing) が使用されています。しかし、その後の時代の車種はトップだけでな他のギヤにも使用されており、手元にある整備書によれば、ホンダのシティはギア全部にニードルベアリングが使用されています。
これを考えただけで、コンテッサのエンジンはせいぜい6,500rpmがマックスと常々考えてますが、同様にミッションも (特に低速ギヤで) 高回転を与えてはいけないと素人なりに分析するものです。すなわちコンテッサというもの「走る機能」を全体感を持って接する必要があると感じる部分でもあります。
そんな中、コンテッサ1300が生まれる前からHewland (ビューランド) のミッションはみればみるほど魅力的なものです。例えば、それは上記のベアリングがすべてニードルベアリングであり、しかも全ギヤとも同じ部品であり、メンテナンスが非常にし易いと考えます。しかも車体に搭載したまま、ギヤが交換可能なのです。
当サイトオーナーの個体は米国でビューランドを搭載することを前提にした改造が成されています。なるほど、このコンテツが1967年の米国セダンレースを目論んでいた部分、すなわち日野のミッションは頑丈ではあるものの、エンジン回転、ミッションの機能性&整備性含めて、ヒューランドにするという必然性を感じる「なるほど」であります。