毎日配信されるHemmings Dailyの12月18日 (月) に右の画像とともに ”FIVA: “Mint” condition restorations equivalent to customization, should be rejected” 、すなわち、カスタマイズに相当する “ミントコンディション” のレストアは拒否されるべき、とタイトルされてまます。
画像 (FIVA提供) は何年か前に話題を呼んだ1961年のAlfa Romeo Giulietta SZ Coda Tronca prototype です。日本のメディアでも紹介されたと記憶すます。
この記事の趣旨はタイトルのように、歴史的な重要な個体が、コンクールデレガンスというもので失われており、迷惑、見苦しい、そして年齢の痕跡を消してしまう莫大な努力がなされ、結果的に歴史的なものが骨の髄まで失われていると、まことも現代の風潮を手厳しく一刀両断にしています。クルマ文化をどう考えるかの基本的なものです。
これは当サイトオーナーも日頃感じていることで、日本の旧車界でも歴史的なものを無視して、単に新品部品、メッキ、板金塗装で着飾った、すなわち整形美容&厚化粧をした個体を善とすることに抵抗を感じております (ご参考:素顔の伯爵夫人、JCCA New Year Meeting 2009) 。まさにそこには自動車文化を無視したような、あるいはみてくれだけで再販価値を高めるだけのような行為にもみえます。
この記事の原点になったのが “Charter of Turin Handbook (トリノ憲章) ” のようです。日本の旧車界をリードしている皆さん、および旧車&自動車メディアの皆さんは “Mint” condition restorations equivalent to customization, should be rejected” をお読みになり、さらに “Charter-of-Turin-2017” を熟読し、目先のことだけではなく、高いレベルで日本の旧車をどうすべきかを考えることを推めるものです。