本テーマ、久々の書き込みです。どうしても忘れらない、あるいは今でも気になるのが三菱自動車の4G系エンジンです。
1969年当時、新型コルトギャラン用にサターンエンジン、4G39&4G31型OHCエンジンが発表されました。それぞれ、ロングストローク&半球型の燃焼室から1,300ccは87PS 、1,500ccは95 / 105馬力、正に新しい時代のエンジン設計によるものでさらなる高性能と高信頼性を備えたものでした。
しかも、さらなる小型軽量化設計であり、それぞれ102kg / 106kgと当時の同クラスに比較して20〜50%と軽いのです。日野コンテッサのGRエンジンと比較しても25%もの軽量化です。しかも馬力は、6割 (87ps対55ps) ものアップでした。
この4Gエンジンの基本設計は2000年ごろまで長い間継承されたと分析しております。おそらく100数十万台をかなり上回る数字で世界で活躍したと思います。2000年初めころにある会合で三菱自動車の方とお話しする機会があり、この4Gエンジンの素晴らしさを語ったところ、その方はいみじくも「実は1960年後半の4Gエンジン以来、新しいものを開発してなかった。当時の新型コルト (2002年?) に載せたのが事実上、30年ぶりのガソリンエンジン開発。。。」と、これまたすごい話だと、つまり打つタマも少ないものの一発で最高のものを設計&製造してしまうんだということです。さすが航空機を背景にもつ技術集団と思ったものです。
そんな意味で、国産エンジンとして尊敬すべき4Gエンジンであり、こんなものがコンテッサに載せたら面白いと思うものです。余計な話ですが、日本でバギーレースが盛んだったころ、当初はコンテッサ1300のミッションとカローラのK型ピストン (オリジナル:75mm) を組み込んだGRエンジンの組み合わせが牙城でしたが、この4G30が登場後は、コンテッサのミッション+三菱のサターンエンジンの牙城になりました。