2016.7.14:パリ祭の前夜際に、ルノー参加者無料招待(1960年7月13日)

19609891 Hino Paper Pari-Sai

 今日、7月14日、フランスではフランス共和国の成立を祝う日 (Fête nationale) です。

 日本でその昔から “パリ祭” と名付けられており、フランスの趣旨を拡大解釈あるいは利用してのフランス大使館も後援しても日本版 “パリ祭” が開催されているようです。

 日野自動車もルノー4CVの日本での展開・発売以来、多くのフランスの行事に関わっていたようです。その一つは当時にもあった日本版パリ際でしょうか、 “東京パリ会” だったようです。

 その会場に日野ルノー4CVで乗り付けると無料招待とまことに粋な計らいがあったのです。当時の日野の幹部はフランス文化&フランス語を理解しており、おそらく日野ルノー4CVオーナーも大いにフランス文化&フランス社の味付けに傾倒していたと推測するものです。

 一つ、思い出しました。90年代の前半、縁あって、日野自動車がルノー公団と4CVのノックダウン&国産化を進めた当時の役員さんとお話しする機会がありました。その際、東京都下日野市の本社の中のゲストルームで手厚いフルコースのフレンチディナーが設けられました。それはルノー4CVで始まった技術(ソフト&ハード面)の師としてのフランス文化に対する感謝の念を継承する意味とお話しいただきました。儀式とも思えるこの奥深い光景は今でも忘れることは出来ません。それは若輩者にとって「文化」を感じさせるものでした。

(右上の資料は、1960年8月1日発行の “日野しんぶん” からのものです)


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