第14回 まつどクラシックカーフェスティバル - 2015年10月3&4日
主催:まつどクラシックカーフェスティバル事務局(後援:松戸市観光協会、松戸市)
場所:松戸駅西口地下駐車場
第14回松戸クラシックーフェスティバル、第10回で終焉と危ぶまれたこの超ローカルな地元もイベント、息を吹き返したように健在です。他の旧車イベントと違ってクルマ好きの来場者のみならず一般の来場者がほとんどということにも起因していると分析します。また、土日の二日間のイベントも最近ではひところの40台程度に比べて今回と60台余りと参加申し込みも増えているようです。
さて、もう空気のようになってしまった松戸まつり・クラシックカーフェスティバル、自分自身のマンネリも感じております。それを感じたら、ではそろそろ卒業か、多くのイベントはそうしています。だが、そうは問屋が卸さないのが「地元」という重〜いモノ&コトです。今年も有無を介さずの参加です。
今年も来場者、参加者の皆さんと土曜&日曜の二日間の終日、お話しを楽しみました。
見学者の中のお一人の年齢先輩格の方はコンテッサ1300Sを新潟県で新車から愛用したとか、とにもかくにも冬どきのエンジンの始動が困難であったことをお話しされておりました。別な見学者の ロータスエラン&二輪 (トライアンフ?) のオーナーとは整備話しとなり、当サイトオーナー同様 (より以上に?) ご自身で何でもメンテナンスされているとか、これ以上の会話はないほど興味あるあるいは元気をいただくお話しでありました。
さて、参加者とのお話し、今年も大いなる収穫でした。昨年も会話が盛り上がったホンダS800の皆さんです。
その1:ラジエータキャップ
その方の赤いS800に新しいワンオフアルミ製ラジエータが入ったとのことで見せていただきました。なんとそこには自分が探せなかった小口径の0.5キロ圧のラジエータキャップが装着されてました。自分のは0.9キロのキャップを分解してスプリングを適当な柔いものを入れてます。一応機能は果たしているかに見えますが安定性に欠けます。
そのホンダに装着されるのを発見して天にも上る気分になりました。ご厚意によりラジエータ屋さんが在庫していたキャップを取り寄せいただき、郵送頂きました。このイベントの最大の収穫でありました。
その2:ブレーキのマスターシリンダー
シリンダー径、3/4 (俗に19ミリ) か 7/8 (俗に22ミリ) の議論です。実は自車には日野自動車が極狭い範囲に適用・実装したダンロップ製のディスクキャリパーが入っています。この個体と同系統のものは当時、ホンダも採用しており、所謂、ガーリング製であったりダンロップ製というものの一つでです。
当サイトオーナーが知りたかったことはマスターシリンダーの径でした。自車には日野の本来の設計値である7/8から3/4へと昨年変更を試みました。2013年公道復帰以来、米国Tilton社製の汎用マスター、74-Series をメンテナンス部品の入手容易性など諸般のメリットで採用し、7/8径を実用に供しておりました。昨年の夏、3/4のクラッチマスターと同径の方が部品共有が容易とブレーキマスターも3/4に入れ替えました。また、7/8とのフィーリングの違いも試してみたかったのです (Brake Tech and FAQ) 。
同じダンロップと言うこともあり、これについてホンダSの方にお話を聞いてみました。その方は当サイトオーナー以上に3/4と7/8の違いを熟知・経験されておりました。ホンダSのオーナーの間でも好みが分かれているそうです。簡単な表現をすれば、7/8は一発でガツンと効くと、3/4はまずジワーと軽く効きさらに深く踏んだその先でより強力に効くと言うような自分の経験含めての「マスターシリンダーの径」談義となりました。
マスターシリンダー自身はパスカルの原理で径の大きさに関わらず基本的にはブレーキを効かすエネルギーは同じですが、径が大きければ短いストローク、小さければ長いストロークになります。その辺の違いがつま先のコントロールのフィーリングの違いになり、それは個人の感性とか目的によって異なるということです。また、ブレーキ設計者の意図にもなると考えます。
こんな話しとその検証が出来たことはこれまた大きな収穫でした。
(SE, 2015.12.5, Original)
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