第13回 まつどクラシックカーフェスティバル - 2014年10月4&5日
主催:まつどクラシックカーフェスティバル事務局(後援:松戸市観光協会、松戸市)
場所:松戸駅西口地下駐車場
雨天中止、日本一短い80メートルのパレード
今年も松戸の一市民と楽しみにしています「まつどクラシックカーフェスティバル」に参加することができました。今年は台風18号の接近で二日目の日曜日にはかなりの雨となり、残念ながら「日本一短い80メータルのパレード」は中止となってしまいました。
JR松戸駅下の地下駐車場でパレードの待機していた我々は、雨でもこれだけは出走するぞと覚悟を決め、闘牛場の猛牛の如く勇んでおりましたが、まもなく中止のアナウンスがパレード時間前にありました。地上の駅前広場では大雨のため、すべての出店は昼前から撤退しており、ひとっこ一人みえない閑散とした場になっていたようです。どうりで何時もの二日目の日曜日のように地下に人が流れてこないというものでした。
天候のせいでしょうか、例年より一般の見学者が減ってしまったようです。しかし、そんな中、静岡、埼玉、船橋、その他からの知り合いが多く駆けつけていただきました。見学者が少なかったこともあり、皆さんとゆっくりと楽しいお話ができました。
今年の秀問、愚問、難問
そんな中、毎年のことですが、今年は、秀問、愚問、難問がどんなものだっとでしょうか?
- 秀問:これは質問そのものではありませんが、初対面の方と意気投合としたものです。
=> それは二日目の日曜日、会場に到着すると、昨夜ここに置いていったコンテツの隣に、見たことのあるグリーンに個性的な白ストライプの往年のG5を履いた「ボルボ 1800S」が居座っていました。実はこの個体、2月の葛西臨海公園のヒストリックカーランチミーティングで見たもので好みの改造なのでオーナーとぜひ話したいと、しかし果たせず写真だけは撮っていたものです。我がコンテツはシートカバーを掛けていたので早速オープンすると、ボルボのオーナーも興奮気味、何故ならば、葛西ではこちらにも話そうと待っていたそうで、写真だけは収めたとか、お互いここで遭えるとは!。後は話しは早い、隣同士でかなり年齢は若いと思うが、クルマのバカ話しに盛り上がりました。双方の改造度合いや方向性がピッタンコだったと言う訳です。そのオーナーはこのコンテツを「カリフォルニアの片田舎で爺さんガレージでコツコツ手を入れているような光景が目に浮かぶ」とか、これ最高の表現であり、望むものです。こちらからのボルボは、「満身そうい号」、それほど気合いが感じられるオーラのあるG5を履いた「ボルボ 1800S」でした。 - 愚問:このクルマ、今月のお台場のイベント、MSJ(と、理解)のレプリカカー・コンテストに出るんですか?
=> 挨拶もなく開口一番の切り出しに返答に困りつつ、「そんなのがあるんですか!」と、メディアのようなファッションとカメラなので、「メディアの方ですか?」とお尋ねしたところ、モグモグと、何を言いたいのか解らず、その先の会話は歯切れの悪いやり取りで、挨拶もなく、よくある普通の会話が難しいオタクのようなその方は他のクルマへと立ち去りました。 - 難問:コンテッサクラブに入っているのか?
=> と、つっけんどんにありました。オドオドと「入っておりません」と答えると、その方は正に上から目線 (と感じた。それは威圧感!?) で「そうか、入ってないでよく乗れるな」と、これはおそらく、それでクルマが動くのか、と気を使っていただいた表現と解釈しました。その後、その方のコンテッサ歴などを話され、会話は一方的に色々なことを言われましたが、話しにならないとみたか、自然と消えてゆきました。
収穫!ホンダと日野の共通性
今年は会場の参加者とも話しができ一つの収穫がありました。大分以前からホンダS600/S800のデンソーのディストリビュータは日野と共通性があると考えていました。しかし、現物合わせをする機会がありませんでした。
今回、S800のオーナーと話しが弾み、コンテッサのディストリビュータの現物のローターを見ていただき、彼らから「これ同じ!」と、目論み通りの結果となりました。ホンダも日野も同じ部品だと判った訳です。これは心強い、だがこのローターはもうすでにほとんど流通してないのです。そこで共通と判れば、新たな可能性があるのではないかと希望を持つものです。
さて、ローターが同じならばと、二日目の日曜日に現物の日野の競技用エンジン (YE28a/b) のディストリビュータを持込み、日曜日には三台になったS800のオーナー諸氏に見ていただきました。「同じ!」と、それではキャップだけでも装着して見ようと、トライすると見事に収まったのは言うまでもありません。
右の写真にある日野のデンソーの29100 273-0は、ホンダエンジンのデンソーの29100 093-1と基本的に同じものを使用していたようです。ただし、カムに取り付く部分のインターフェースは当然ことなると推測します。要は当時のデンソーはこの一つのディストリビュターだけしかなかったというものでしょう。ダイハツの競技用エンジンも同じものに見えるので、これまたルーツが同じものと推測します。当サイト・オーナーの分析・リサーチではデンソーの技術はボッシュとなるので、そこまで行くと、さらに応用が効き、ワーゲン、オペル、ルノー、その他の多くの当時の国際的な車種に行き当たることになります (参照:“Wasted spark” イグニション (所謂、同時点火)) 。
ホンダS800のオーナーの皆さん、二日連続で変な質問をして失礼しました。でもお陰さまで疑念を解決でき、検証・証明できました。ありがとうございました。
【2014.12.4、追加】
ローターは、日野コンテッサ (競技用含む)用、ホンダS600用 (S800も同じ筈) 共にデンソー品番:29180-013-0、ディスビューのキャップ (日野は競技用) のデンソー品番:29120-017-0と同じで、形状の一致性と製造元の品番の確認が取れました。
参考サイト:米国Honda-Tech.com S600 Coupe Off frame restoration -> http://honda-tech.com/classic-hondas-106/s600-coupe-off-frame-restoration-2460545/page11/
(SE, 2014.11.2 Original)
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