1966年5月1日:チームサムライ、USRRC、Mission Bell Trophy Race


 3月のウイロースプリングスの緒戦では完走でウラス3位&4位 (上位はミニ、下位は無し) でしたが、レギュレーションに合わせた程度のものでストックの65馬力エンジンであり、レーシングカーとしては開発が始まったばかりです。その後、一ヶ月半、ウイロースプリングスでの試走を含め、初期のチューンアップを進められrました。1966年5月1日、リバーサイドでのUSRRC Mission Bell Trophy Raceはこの地でのメインイベントで、事実上の初戦といえるでしょう。しかし、70馬力にアップした2台のコンテッサはあえなくリタイアと新天地の戦いでほろ苦い結果となりました。

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A/B/C/D混走のレースのスタートの光景、コンテッサは最後尾のようです。

 リタイアの原因の概要は以下の通りです:

  • ピート・ブロック車
    • オイルパン改造に伴うサクションパイプの破損によるオイル不足でのメタル焼付き
    • それ以前にタペットのオイル不足と油圧の低下
  • ボブ・ダンハム車
    • ハイリフトカム (リフト量:12.3mm、262度) に伴うピストンとバルブの接触
    • 結果的にピストン頭部の破損

 以上ですが、その他多くの改善項目を得たようです。出来るものは1週間後のラグナセカに向けての作業が始まったようです。尚、以下のヘンリーフォード博物館(The Henry Ford)所蔵の日野コンテッサ1300のレース関係記録映像には、ダンハム車が白煙はいている光景があります。おそらくエンジンが逝った際の貴重なるショットとなります。

 このUSRRC、Mission Bell Trophy Raceの当時のプログラムはこちらを参考ください:UNITED STATES ROAD RACING CHAMPIONSHIP AND Mission Bell Torophy Race, RIVERSIDE INTErNATiONAl  INTERNATIONAL RACEWAT, April 30 — May 1, 1966, CONDUCTED By - California Sports Car CLub Region of SCCA

 今は無き、RIVERSIDE INTERNATIONAL RACEWAY (グーグル画像検索) ですが、記念のAuto Museum (自動車博物館) があります。場所は、グーグルのルート検索) にて、当時のBREの工場を起点に示してます。

【関連参考資料】

【参戦記録】

年月日レース名称 場所 ピート・ブロック ボブ・ダンハム
1966/3/20 SCCA ウイロースプリングス カリフォルニア州 3位 4位
1966/5/1 USRRC リバーサイド カリフォルニア州 リタイア リタイア
1966/5/8 USRRC ラグナセカ カリフォルニア州 3位 4位
1966/5/29 CSCC リージョナルポイントレース サンタバーバラ カリフォルニア州 リタイア リタイア
1966/6/19 CSCC ナショナルポイントレース ラスベガス ネバダ州 3位 リタイア
1966/7/3 CSCC リージョナルポイントレース パモーナ カリフォルニア州 不明 不明
1966/7/23 CSCC ナショナルポイントレース リバーサイド カリフォルニア州 3位 4位
1966/7/31 トランザムシリーズ バージニア バージニア州 不明 不明
1966/8/14 6時間耐久 リバーサイド カリフォルニア州 1位、後に失格 リタイア
1966/8/24 SCCA ソルトレークシティ ユタ州 4位 3位
1966/9/4 26th Santa Barbara Road Races カリフォルニア州 不明 不明
1966/9/5 SCCA コンチネンタル・ディバイド コロラド州 リタイア 4位
1966/9/18 Riverside 4-Hour race for Trans-American Sedan Championship リバーサイド カリフォルニア州 不参加 リタイア
1966/10/2 トランザムセダンサーキット ラスベガス ネバダ州 不明 不明
1966/10/30 FIA/CASC/SCCA第9回タイムズGP リバーサイド カリフォルニア州 1位 4位

(註) 上記データは本サイトオーナーの数十年にわたるリサーチの結果です。当時の資料 (日野自動車の計画、プログラム、雑誌など含む) および最近のネットでの情報を基にしたものです。“不明” とあるものは、計画にあったものの実際の参戦について明らかな検証できてないものを指します。略号については以下の通り:

(SE, 2016.5.6, Original)

【注】本シリーズの内容は、本サイトの各ページ同様に当サイトオーナーの40年余りの情報収集
 (当時の現場におられた当事者の聞き取り、関係者&ユーザーの意見、各種資料の収集&購入) 、
諸々も取材、そして実車を通してのインサイト (insight:洞察、見識) を整理したものです。


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