日野自動車も他社の動向同様にレースやスポーツ走行を望むユーザーのためにクルマ全体の性能向上のためのオプション部品の開発・販売に踏み切りました。この製品がどれだけ販売されたか定かではありませんが、カタログ的な表現で、クーペや1300Sのエンジンで13馬力アップの78馬力エンジンになるとの宣伝文句でした。それは現実かどうかは別として、ポーティングやフルバランシングなど基本的なことが前提と考えます。それについてはスポーツキットのマニュアルには何も述べられていません。
- エンジン関係
- エンジン会計のグループ分け
- グループ1:吸気系改良
- グループ2:排気系改良
- グループ3:ボア・アップによる出力増大
- グループ4:圧縮比増加
- グループ5:バルプ系改良
- グループ6:潤滑系改良
- 出力向上のためのキット
- ビストンのボア・アップ
- シリンダ・ヘッド
- 吸気系:マニホールド、キャブレータ (三国製ソレックス40PHH双胴型キャブレータ)
- 排気系
- バルブ系の改良
- カムシャフト
- バルブおよびバルブ・スプリング
- 潤滑系の改良
- オイル・パン
- オイル・ポンプ
- オイル・クーラー
- オイル・フィルター
- 油圧計
- エンジン会計のグループ分け
- トランスミッション関係
- トランスミッションの選定
- C型 (鈴鹿用)
- D型 (船橋用)
- F型 (富士用)
- トランスミッションの選定
- ブレーキ関係
- ライニング材質の変更
- リヤ・シリンダの径の変更
- サスペンション関係
- サスペンション・スプリング
- スタビライザ
- フロント・トーション・バー
- リヤ・コイル・スプリング
- ショック・アブソーバ
- サスペンション・スプリング
- ディスク・ホイール
- ロール・バー
以上の詳細については別途記述したいと思います。
カタログなど参照資料(閲覧用:PDF表示)
- スポーツ キット (日野自動車の販売カタログ)
- カーマガジン (昭和41年10月号):チューン・アップ・コーナー、コンテッサ1300クーペ、塩沢 進午
(SE, 2016.10.10, Original)
【注】本シリーズの内容は、本サイトの各ページ同様に当サイトオーナーの40年余りの情報収集
(当時の現場におられた当事者の聞き取り、関係者&ユーザーの意見、各種資料の収集&購入) 、
諸々も取材、そして実車を通してのインサイト (insight:洞察、見識) を整理したものです。