日野コンテッサ1300新発売の状況を理解するために参考になる資料の一つに当時の交通新報社の日刊紙、交通新報 (昭和39年10月3日 (土曜日) ) に特集記事「新型乗用車コンテッサ1300発売開始:特集 日野乗用車、王座に挑戦 - 高速時代の新鋭コンテッサ1300」があります。当時の日野自動車の社運をかけた単一車種での世界市場への挑戦の模様をかいま見ることができます。以下は、全紙面を使った特集の中のキャプションをピックアップしてみました。
- 1面:1964年9月15日、新型乗用車コンテッサ1300発売開始
- 特集 日野乗用車、王座に挑戦 - 高速時代の新鋭コンテッサ1300
- 新需要層に応えて、内外の携行集約、オーストラリアでテスト
- 輸出へ30%を見込む
- “夢の車” を現出、将来は六千台へ、パリ・ショーにも出品、日野自動車工業株式会社 社長 松方 正信
- 全国の販売網強化、一県一店の組織で、日野自動車販売株式会社 社長 天野 千代吉
- 2面
- コンテッサ1300デラックス<PD100型>
- 現代センス、打ち出す、ユニークなデザイン、外観と性能をマッチ
- リヤ方式の強み
- トリネーゼ方式の気品と拡張
- 55馬力、30度傾斜、高速130キロんい余裕
- コンテッサ1300クーペ<PD300型>
- スポーティ・ドライブに豪華なタッチ
- セダンより低く曲線的に
- 高速連続、145キロをマーク
- スポーツカー凌ぐ安定・居住性
- ジョバンニ・ミケロッティ
- コンテッサ1300デラックス<PD100型>
- 3面
- 所感:リヤ・エンジンは優秀、車の器量が大切、東京工大教授 (工博) 桶谷 繁雄
- プロ・ユーザーの見解、経済性は実証済、ニュー・モデルに見解
- 巷間寸評、町の評判を聞く
- 垢抜けしたカタチ、イカす!第一印象
- コンテッサファンの声
- 出来のいい車だ!
- 世論:日本調と外車風について
- 驚くべきダッシュ
- オーストラリアで苛烈なテスト
- 900+S、GPレースで活躍した “デルコンテッサ” 国産初のフォーミュラ・ジュニア
- 新型車と業界の動向:競合点は1300クラス、スポーツタイプで新層ねらう
- 4面
- 車のある風景 - 奥多摩湖周辺
- コンテッサ・オーナーへの手引き:点検から整備まで
- ニュー・コンテッサを訊く、日野工場、池田二研次長に
- 5面
- 販売網の “強化” がカギ、新発売を契機に
- 乗用車の拡販受け持つ東京日野モーター
- 東京日野ヂーゼル
- 日野自動車販売店協会に加盟するメイン・デーラー一覧
- 輸出:各地へノックダウンすすめる、日野 海外事業本で本格化
- ビクトリーオート社と「日野タイモーターズ」
- 国産車の母胎として
- 日立から新電装品
- パーツ部門:一流部品メーカーが所属、全国サービス網から完全供給
- 工場:ピッチをあげる日野・羽村工場
- 販売網の “強化” がカギ、新発売を契機に
- 6面
- 躍進する日野大型車
- バス:新世代のハイウェイに、世界最高出力!ディーゼルの伝統生かす
- トラック:ロング輸送の花形、好評うける稼働性、多彩な車種と需要層
- 中型からブリスカまで
- 特装車
- 躍進する日野大型車
(SE, 2014.9.15, Original)