ディスク・パッド
あるコンテッサ・オーナーからディスクパッドの相談を受けました。減っておられるようで、新規に制作をしようということでお手持ちのパッドをお送りいただきました。
今、お使いのパッドよりは厚みがあるとかで、しかし、現実ははご本人も剥離しているということを了解のもとにお送りいただいたのが右のような状態です。
どの程度走行したものかは判りませんが50年も経つとかなりの割合でこのような状態になるというものです。
走行中でないのが幸いです。ご本人曰く、これでちゃんと再生できるのかと疑念があったようですが、その結果はこちら (ブレーキ・ライニングとディスク・パッドの制作) をご参照ください。
ブレーキ・ライニング
これは上記のパッドのオーナーから相談を受けたものです。
ディスクのパッドを交換するならば、同時にブレーキ・ライニングもやるべきと勧めました。
最初は、大丈夫 (車検が通っているか?) とのご意見でした。しかし、お送りいただいたものをみると左右ともにリーディング側 (長い方、すなわち面積の大きい方) が大きく減っておりました。片方は使用限度の1mm にほぼ近いような状態でした。
杓子定規に整備あるいは車検を通すという意味では何ら問題となるものではないのでしょう。しかし、これで本当に良いのかと感じるものです。すなわち、これでも乗るのかです。そんなことよりも「50年」以上の前の消耗品を今だ使うのかとおおいに疑問を呈するものです。
コンテッサ1300のオーナーには今だ新車時のブレーキ・ライニング (ブレーキホースなど含めて) をお使いの方を見受けます。これはご本人の自己判断あるいは自己責任でありますが、今一度考え直すことを勧めます。経年変化というもの、あるいは公害問題で騒がしたアスベスト入りのライニング (少なくとも90年代初めまでは再生品でも使われていた筈) を使っていても良いのかということです。修理屋さんが部品がないからとか、再生をするところがないとか、あるいは使用限度に達してないとかではあまりにも情けない話しと感じます。
このブレーキ・ライニングをちゃんと再生した結果はこちら (ブレーキ・ライニングとディスク・パッドの制作) をご参照ください。
もし、この現象に心当たりのある方はブレーキ・ライニングとディスク・パッドのチェックを!
(SE, 2015.7.31)
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