とんでもない光景 - ブレーキ・ライニングとディスク・パッド


20150321 Brake Pad 1

ディスク・パッド

 あるコンテッサ・オーナーからディスクパッドの相談を受けました。減っておられるようで、新規に制作をしようということでお手持ちのパッドをお送りいただきました。

 今、お使いのパッドよりは厚みがあるとかで、しかし、現実ははご本人も剥離しているということを了解のもとにお送りいただいたのが右のような状態です。

 どの程度走行したものかは判りませんが50年も経つとかなりの割合でこのような状態になるというものです。

 走行中でないのが幸いです。ご本人曰く、これでちゃんと再生できるのかと疑念があったようですが、その結果はこちら (ブレーキ・ライニングとディスク・パッドの制作) をご参照ください。

20150321 Brake Lining

ブレーキ・ライニング

 これは上記のパッドのオーナーから相談を受けたものです。

 ディスクのパッドを交換するならば、同時にブレーキ・ライニングもやるべきと勧めました。

 最初は、大丈夫 (車検が通っているか?) とのご意見でした。しかし、お送りいただいたものをみると左右ともにリーディング側 (長い方、すなわち面積の大きい方) が大きく減っておりました。片方は使用限度の1mm にほぼ近いような状態でした。

 杓子定規に整備あるいは車検を通すという意味では何ら問題となるものではないのでしょう。しかし、これで本当に良いのかと感じるものです。すなわち、これでも乗るのかです。そんなことよりも「50年」以上の前の消耗品を今だ使うのかとおおいに疑問を呈するものです。

 コンテッサ1300のオーナーには今だ新車時のブレーキ・ライニング (ブレーキホースなど含めて) をお使いの方を見受けます。これはご本人の自己判断あるいは自己責任でありますが、今一度考え直すことを勧めます。経年変化というもの、あるいは公害問題で騒がしたアスベスト入りのライニング (少なくとも90年代初めまでは再生品でも使われていた筈) を使っていても良いのかということです。修理屋さんが部品がないからとか、再生をするところがないとか、あるいは使用限度に達してないとかではあまりにも情けない話しと感じます。

 このブレーキ・ライニングをちゃんと再生した結果はこちら (ブレーキ・ライニングとディスク・パッドの制作) をご参照ください。

 もし、この現象に心当たりのある方はブレーキ・ライニングとディスク・パッドのチェックを!

(SE, 2015.7.31)

Notice

本データ、すなわち代替品/使用可能品例は、当サイト・オーナー、また情報提供いただいた個人の見識に於けるものです。それは、FORM/FIT/FUNCTIONというレベルのメンテナンスに於ける互換性を意味するものです。実際の使用にあたっては,個人差が当然ありますので、それを理解した上でご参照・利用下さい。また、代替品/使用可能品例については、情報提供は歓迎するものです。こちらからお願いいたします(実名表記にて)


本ページへのコメント&意見はこちら迄 (実名表記にて) 。
Any Comments to here would be appreciated (Please Use your one name)


Your local time is  where you live.

全ての内容は、固有に記載のあるものを除き所有権は当サイトオーナー、江澤 智に帰属します。如何なる形式での再利用、複製、また再配布はくれぐれもご注意ください。
All contents, unless otherwise stated are copyright Satoshi Ezawa. So not reuse, redistribute, or duplicate in in any format or way. All pages are not sponsored or endorsed by Hino Motors, Ltd.
全てのページは日野自動車のスポンサーあるいは裏書きのあるものでありません。
© 2004-2018 HinoSamuri.org  - ヒノ・サムライ研