昨日、進めた下回りの清掃、時間があったのでついつい昔を思い出してしまいました。画像はフロントのブレーキの背後で、この半径15cm程度の中に如何に多くの苦労を背負ったかが判るもので、以下はそれぞれについてです:
1 - 当時に住友ダンロップのキャリバーを固定するボルト。6ミリではあるが “English Metric” であり、その辺の店にはないもので、米国の航空機部品屋 (Aircraft Sprucee & Speciality Co.) から購入。
2 - Solo Bleeders 10mm x 1.0 x 27mm Thread、この住友ダンロップのキャリバーがたまたまそのサイズだった。また、ソロブリーダーは使ってみると便利はもの。
3 - ブレーキパイプナット 10mm x 1mm ロング&オス、当時の日産の住友系のディスクもこのサイズだったようた。
4 - 強度区分 10.9 M10-1.25 L=30 キャップボルト、今では6角ですぐに入手できるが、10年前はこの選択しかなかった。しかも、小箱単位だった。おかげでこのキャップボルトは多用した。穴あけは自作である。
5 - 1/4インチ ブレーキ用コッパーパイプ。ブレーキ専用コッパーパイプと言われる強度の高い銅パイプ。
6 - 8mm X 1.25mm 7ボルト。本当は10.9にしたかったが7の半ボルト&それ用ナット加工で妥協。10.9も加工を試みたものの適切な半ネジ加工に手持ちのダイスは歯が立たなかった。
7 - 10mm x 1.0 ブレーキアダプター、汎用AN3ブレーキホースとのインターフェース
8 - 当時の日野のものより若干厚めのいすゞのエルフのものを解体屋から調達。クロームメッキを施した。日野のものは薄いのでクロームメッキで強度が落ちて割れたりするものがあった。
9 - ブレーキパイブ固定のブラケット。保守性と美観のためにこれもクロームメッキを施した。
10 - ブレーキアダプター 10mm x 1.0 AN3。汎用品である。AN3の汎用ブレーキホースに対応。
11 - AN3の汎用ブレーキホース。Earl's Performance Speed-Flex Brake Lines 63010112ERL。
12 - ボールジョントのブーツ。汎用品を使用。
13 - 念のために教則本 (Caroll Smith's NUTS, BOLTS, FASTERS and PLUMBING Handbook) に沿ってセフィティワイヤ (例:Safety Wire) でロックを施した。
14 - これは余談であるが、この出っぱっている部分は当時のホンダのS800にもこの住友ダンプップは使用された証し (グーグル、画像検索) 、すなわちこの部分にホースが接続された。
以上、懐かしく当時の部品の入手の過程を思い出しました。いずれもフォーム・フィット・ファンクションの考えで汎用品の利用です。誰でも、何処でも、何時でも入手可能なものです。日本国内では難しいことではありますが、ホンの少しの努力で可能と考えます。尚、上記の参照のサイトは参考であり、当サイトオーナーが当時、購入に利用したショップでないものもあります。