以下の左は日野の改良型の350mmの標準、後方吸入、右のメッキしたファンは逆ピッチ、すなわち、前方吸入。日野の試作の段階で試されたいたのだろうが、様々の制約の結果、市販車は後方吸入となった訳だが、米国南カリフォルニアのレースでは、結果的に前方吸入で戦った。当サイト・オーナーも日常、これを使っていた。全体のシステムを理解し、それなりの改善・改造をすれば問題ないし、エンジンルームに熱がこもらない。コンテッサ設計当時は道路事情で砂埃などを嫌ったようだが現代の環境ではそのようなリスクは非常に小さい。
そして、さらに6枚の羽根を3枚にしたのが以下のものである。米国西海岸のレースでも検証されたものである。もちろん、前方吸入であり、当サイト・オーナーも好むものである。何しろ、ウォーターポンプへの負担も少ない。
さらに、エキセントリックに小形化したのが以下のものである。これは後方吸入である。
さて、現実に日常に使っているコンテッサ1300セダンであるが、これは下記のように3枚にしている。これで、一応、夏冬問題ない。ただ、昨年の夏のような異常な状態では熱のヌケが弱いことはいがめない。しかし、改良型の350mmのファンであってもコンテッサ1300独特の2000rpmも超えれば大いに発生するファンノイズは無視出来、それは走行中でも大いに感じとれる。また馬力アップにもなるし、ファン自体が大いに軽くなるし、悪いことは何もないと言ってよい。
日野コンテッサ1300をもっとFun to Driveに乗りたいと思うオーナーはぜひ試してみる価値ありの部分である。当時の設計が悪いとは言わないが、まだ改良の余地が残ったいる代表的な部分である。プラスティックのファンならば尚さら良いだろう。
事実、当時の東京日野の正規代理店は、新車納品前に、3枚をきれいに切り落としていたのである。その方がよっぽどクレームがないと、そこの社長の弁でもあったのを思い出す。多くのライバル他車は2枚ファン、それに比べれば6枚ファンのコンテッサはかなわないというのは、直接、顧客と対話してた街の販売店が正しいというものであるものの、日野は3枚にする決断 (あるいは英断) は出来なかったのかも知れない。
(SE, 2012.3.13, Original)
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