【コイルの抵抗値の測定】
基本中の基本のコイル単体の一次側と二次側の抵抗値の計測です。
コンテッサ時代のイグニションコイルは現代のダイレクト点火や少し前のイグナイタ使用などのものと性格&仕様が異なります。また、旧車の世界でも多くあるようなV8用 (8気筒) などの高性能点火システム (H.E.I:High energy ignition、グーグルサーチの画像) やそれらのイグニションコイル (H.E.I. Ignition Coilのグーグルサーチの画像) と大いに異なります (例えば、MSD) 。コンテッサ用 (および当時のクルマ) はあくまで素朴な “4気筒” 用イグニションコイルです。そして適切なるカム閉角度 (ドエル角):52度 プラス/マイナス 3度であります。
以下に示した図を見て次のようにします:
- 測定に際して、コイル本体の “+” (プラス、すなわち12Vへの配線) および “ー” (マイナス、すなわち、コンタクトポイントへの配線) 端子の配線を外す。
- 同様に、ハイテンションコード (高圧コード) を外す。
- 一次側抵抗値は、 “+” (プラス) 端子と “ー” (マイナス) 端子間の測定値
- 二次側抵抗値は、 “高圧端子” と “ー” (マイナス) 端子間の測定値 (注意:高圧端子の接続部は奥底にある)
測定の結果、一般的に:
- 一次側:3オーム程度
抵抗付き (スポーツコイルような) ならば1.5オーム程度 - 二次側:7.5 〜10キロオーム程度
以下に現代購入可能な一般的な市販品の仕様を参考までに示すます (使用感は含まず) :
- ボッシュ、ブルーコイル (本国オリジナル製) - 一次側:3オーム、二次側:9.3キロオーム
(http://www.ratwell.com/technical/BlueCoil.html) - ボッシュ、ブルーコイル (ブラジル製) - 一次側:3.4オーム、二次側:7.79キロオーム
(http://www.ratwell.com/technical/BlueCoil.html) - Pertronix Flame-Thrower (http://www.pertronix.com/prod/ig/flame/coils/chart.aspx)
- 40501 一次側:3オーム、二次側:8.5キロオーム
(http://www.summitracing.com/int/parts/pnx-40501/overview/) - 40511 一次側:3オーム、 二次側:8.5キロオーム
(http://www.summitracing.com/int/parts/pnx-40511/overview/) - 40611 一次側:3オーム、二次側:8.5キロオーム
(http://www.summitracing.com/int/parts/pnx-40611/overview/)
- 40501 一次側:3オーム、二次側:8.5キロオーム
- Lucas DLB101 CL1 45213 ignition coil - 一次側:3.0オーム、二次側:不明
(http://www.autoelectricalspares.co.uk/lucas-dlb101-cl1-45213-ignition-coil-8-p.asp) - Lucas DLB105 sport high output ignition coil - 一次側:3.0オーム、二次側:不明
(http://www.autoelectricalspares.co.uk/lucas-dlb105-sport-high-output-ignition-coil-6-p.asp) - (その他コイル、調査後、順次アップ予定)
- 注意1:MSD BLASTER 2 (http://www.msdignition.com/Products/Coils/Stock_Replacement/8202_-_Blaster_2_Coil_Hi-Performance.aspx) は、 仕様によれば、一次側:0.7オーム (二次側:4.5キロオーム) で、付属のバラスト抵抗は、0.8オームであり、トータルで1.5オームであり、基本的に8気筒向けであると理解する。よって、コンテッサなどの4気筒にはリプレースする仕様ではないとと考える。(参考:取付インストラクション)
IN WORKING
(SE, 2016.1.10, Original)