マフラー - 実践編


【取り付け】

 コンテッサ1300のマフラーを固定するには、およそ18個のナットを締めなければならない。問題はその順番であり、全体がそれぞれの部位に無理を掛けることなく締め上げられるかである。さまないと音の割れは勿論、マフラーの各部に亀裂を発生させる恐れがでる。コンテツのエキパイとマフラーの一般のクルマの様にフレキシブル性が一切無いのである。

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 正式の方法は、日野の整備マニュアルにもない。当サイトオーナーは、まず、マフラー本体とエキパイを仮止め状態で組上げて置く。そしてヘッドとエキパイの部分 (計:5個の銅ナット) を最初に固定する。次にエンジンブロックにあるステーを仮止め状態して置く。この状態でマフラー本体はまだ微調整に柔軟性を持っている。そして全体の兼ね合いをみながら、エキパイとマフラーの少しずつ締め上げ、またマフラーとステーの少しずつ締め上げ、エンジンブロック側と、頃合いを見ながら、ポイントはエキパイとマフラーのところに絶対に無理がないことを確認しながら締め上げ行く。そして最後にブロック側を調整する。しかし、おそらくマフラーとステーのところが中々合わない (40年合ったことがないと云う方が正解) 、そこを絶対に無理をして締めては行けない。そのしわ寄せははエキパイとマフラーのところに来る。スチールマフラーならば無理に曲げていることになる。その場合、ボルトの位置がずれる場合は、マフラーのステーの穴を削ってづらす。ステーの間に隙間が出来る場合は、平ワッシャーまたはテーパーワッシャー (下の写真) を入れて調整をしている。

 以上は、素人の経験での方法であろ、結果論である。日野自動車と云う工業製品だから、本当はこんなことをしなくてもばっちりと固定出来る方法があるかも知れない。愛すべき「コンテツ」を不要な力を掛けて無理強いをさせたくないのである。それだけである。

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【耐熱塗装:白か黒か!】

 エキパイに耐熱塗装を入れならば、それは「白」である。定番では無い、それしかないのであり、目的があるのである。「白」は放熱を低減させる効果を持っているからである。多くのレーシングカーなどでよく見るそれであり、理屈があるのである。

 「黒」は放熱を促進させる効果がある。よってエキパイの塗装には使われないのである。使ってはいけないのである。特にコンテツの様に、構造的にエンジンルームにこもる (パーコレーションを誘発させるような)熱を少しでも避けようとしたエキパイに「黒」を入れることはナンセンスであり、「黒」のエキパイを入れられたGR100エンジンは悲鳴を上げて涙を流しているようにも思える。オーナーあるいは整備業者の「無知」このうえない行為だろう。日本の旧車文化にとって悲しむべきことである。

 しかし、「黒」は、常識的にオイルパンやマフラーなどに入れることは放熱効果があり,内部の温度を下げるもので、エンジンルームの外にあるそれら部品には昔から積極的に使われている。これは理にかなった使い方である。

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 黒白ついでに、日本では俗称、エキパイ・バンテージと言われてるもので、正式にはエキゾースト・インシュレーティング・ラップであるが、これは「白」の耐熱塗装以上に放熱を低減させる効果を持っており、その為に開発され、販売されている。ただ、これは米国でも昔から聞かされていたことだが、よく鉄のエキパイに使ってしまうことで、結果的に熱による腐食が発生してしまうことだ。エキゾースト・インシュレーティング・ラップは、ステンレスのエキパイのみに開発されたものである。製品の使用上の注意にはちゃんと書かれている。そればかりではない、熱の放出状況が変ってしまうのでキャブの再調整が必須であることの指示まで書かれている。これまた、エキパイへの「黒」と同様、どうも「無知」がはこびっているようだ。ぜひ、気をつけたい。 (参考:http://www.thermotec.com/products/)

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【4-2-1かそれとも4-1か?】

 【執筆中】

4-1方式は8000rpm以上ならば有効だ。もし我々のエンジンが10000rpm以上回るならこの方式をとるが,現在は4-2-1方式を用いている。(トヨタ、綱島のチューニング)(*.1)

Toyota Tsunashima


参考文献

  • オートテクニック、'72 7月号臨時増刊、TUNING UP MANUAL、山海堂(*.1)
  • Thermo-Tech、ExhaustInsulating Warp (http://www.thermotec.com/products/)

(SE, Original 2012.7.2)
(Revised 2014.6.14)

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