基本データ
- ディストリビュータ
- 型式:29100-063-1 (日本電装)
- 進角装置:真空および遠心式
- 点火進角度:
- ストロンバーグキャブ (セダンのワンキャブ) :11度 プラス/マイナス 1度 (アドバンス・ガバナにより)
- 5.5.度 プラス/マイナス 1.5度 (バキューム・アドバンサにより)
- 回転方向:右 (時計方向)
- ポイント
- 間隔:0.4〜0.5mm
- 接触圧力:400〜500グラム
- コンデンサ容量:0.22マイクロファラッド プラス/マイナス 10% (1,000V. 5Mオーム以上)
- 点火間隔角度:90度 プラス/マイナス 1.5度
- カム閉角度 (ドエル角):52度 プラス/マイナス 3度
- シャフトとブッシュとの間隔:0.25〜0.5mm
- ディストリビュータ・クランプ締付けトルク:60〜80cm-kg
- 点火
- 点火順序:1-3-4-2 (フライホール側が1番)
- 点火時期:上死点前 10〜12度 (650rpm) 、クーペ&1300Sは、16〜18度 (700rpm) 、スポーツキットのソレックスツインは、20度プラス/マイナス 1度 (バキューム・アドバンサなし)
(クランク・プーリのマークとタイミング・ギヤ・カバーのポイントを合わせると上死点が出る)
- スパークプラグ
- B-6E (日本特殊陶業、NGK)
- W-17ES (日本電装、DENSO)
- L-45 (日立製作所、HITACHI)
- スパークプラグ火花間隔:0.7〜0.8mm
- シリンダ・ヘッドへの取付の締付トルク:100〜250cm-kg
- イグニションコイル
- HM-13M (12V)
- 性能:6mm以上 (三針火花試験で)
- イグニションコイル - スポーツ・コイルの採用
- クーペおよび1300DSに抵抗器外付き方式のイグニションコイルを採用し、力感&加速の改善をはかる。
- 但し、始動時に抵抗器をバイパスする配線は採らなかった。
- 車台番号との関係は以下の通り:
- 1300S:PD100-545973以降
- クーペ:PD300-103449以降
- スポーツコイルについて
1. 二次側電圧が高く、高速時の性能(力感、加速感)が改善できる。
2. コイル本体は冷却の良いオイル入りである。
3. 抵抗器外付き式で外観はスポーティである。他社使用例:プリンス2000GT、ブルーバード1300SS、ホンダスポーツなど。 - 使用上の注意
1. 抵抗器の温度は短時間で熱くなるが、異常ではない。これはコイルの発熱の一部を負担しているからである。
2. 配線は図に従うこと。ラジオ用墾田座も配線の+とともに接続する。ー側は従来通り。 - 配線は以下の通り:
【イグニション配線図】
【イグニション・コイル断面】
【ディストリビュータ断面】
【進角特製:ガバナ進角】
【進角特製:バキューム進角】
【イグニション・コイルへの配線をフューズを通らないよう変更】
- PD100-545038以降
PD100-545135 (S) 以降
PD300-103260以降
変更箇所:フューズ・ボックス&イグニション・コイルの配線
目的:フューズ・ボックスの10Aフューズ(Ig〜S間)が溶断した場合、スタータは回るが、指導しないという不具合を解消するため、イグニション・コイルへの配線はフューズを通らないよう変更する。
参考文献:
- 日野コンテッサ1300整備解説書(CONTESSA1300 MODEL:PD100 SHOP MANUAL)、昭和39年9月1日
- 日野コンテッサ1300クーペ整備解説書(CONTESS1300 COUPE)、昭和39年12月1日
参考情報:阪神フルトラFX-10B - 取説
(SE, 2015.3.13, Original)
(Added, 2017.10.23)
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