日野コンテッサ1300のホーン (所謂、クラクション) は、当時の今仙電機 (IMASEN) のKNIGHTホーンが装着されていた。セダンは渦巻型のKU-120、クーペはマイク型のKM-120であった。クーぺのものは所謂、当時の外車のスポーツカーによくあったボッシュなどの格好の良いものを真似たデザインであり、それは粋な計らないであり、しかもバンパーの下に外からも明らかに目視出来きた。それはミケロッティのデザインの一部にしろ、心憎い演出である。しかもこの取付位置は目論見があったかどうか定かではないが,当時の東名などの高速道路で走行時に、クラクションを鳴らすと、その音が路面に反射するのが明らかにすることが出来、その反射音で倍増する快い音色は今でも耳にDNAごとく焼き付いているのである。

オリジナルの今仙電機のKNIGHTホーンはこのように装着されている。
(註:残念ながら全塗装の際かと推測するが、ホーンは簡単にブラックに塗られたようである。
カバーのメッキネジ、内部のシルバーメッキのホーンプレートもブラックになってしまい、
メリハリが無くなってしまった。歴史展示用車両なので惜しまれる。2011年12月撮影)

よく見るとこんな感じ (1965年、第12回東京モーターショー)

遠目に見るとこんな感じ (1965年、第12回東京モーターショー)

遠目に見るとこんな感じ (1965年、第12回東京モーターショー)

バンパーをはずすと、専用のステーでこのように装着されている。
但し、これは純正Knightホーンが鳴らなくなったで異なるものを装着。(1977年8月撮影)
されどIMASEN (今仙) 、やはり国産王者の今仙電機のKINGHTホーンである。以下は、温存している当時の日野純正のクーペ用ホーンである。、また、錆びたメッキは、今仙が一般にアクセサリー用と街で購入出来たKINGHTホーンである。

上が純正の日野コンテッサ用KM-120 (H/L)、下が一般販売のType US KML (H/L)。
市販品はメッキもされており、中央にはセンスある名板がネジで固定され、凝った作り。
日野用のKM-120の本物の音を聴いてみよう。さすが未使用品、115dbはさすが大きいサウンド。ただ、下記のビデオサウンドでは、その迫力を再現することは難しい!
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「続」、されどIMASEN (今仙) 、当時、一般の汎用品と思われるがこんなキテレツな三連ホーンもあった。KM-115の115はどうも本体ボデーの直径を表すようで、これは115mm、KM-120が120mmということになる。

少し小ぶりの一般販売のKM-115 三連ホーン!
「続」、されどIMASEN (今仙) 、これは現代の80mmサイズである。今はこのように小さななもので十分な機能を果たすということであろう。

現代の市販車に入っているKnight Horn、KM-80G1/F1 (H/L) 。
試しにヤフーで購入してみた。さすがに音色は全く異なる。
どこにもあるフツーの音になってしまった。もはや王者の風格は微塵もない。
「続」、されどIMASEN (今仙) 、これは米国で発見した100mmサイズ。どうもホンダのモーターサイクルに装着されていたようだ。音色は解らない。


数年前、米国e-Bayで発見したKnightホーン (カリフォルニア州サンノゼ市から)、KM-100。
これはクーペに使えると、探し求めていたオーストラリアのオーナーに連絡。
めでたく、落札したことは言うまでもない。ホーンはこんな状態でも奇麗に修復出来る!
「続」、されどIMASEN (今仙) 。最近、ヤフーにKM-100のハイ/ローセットの出品があった。運良く、唯一の入札で誠に安価で手にすることが出来た。しかもNOS (New Old Stock) パーツである。浮いている錆は大したことはなかった。すぐに奇麗になるだろう。勿論、このラッキーなKNIGHTホーンを上記の米国eBayからKM-100を手にしたオーストラリアのオーナーへと発送した。

早速、KM-100の音を聴いてみた。小振りなだけあって軽やか目であるがやはりKNIGHTホーンの響きである。ロー側が小さい音だったので調整すればもう少し威勢のある響きになるだろう。
参考文献:
- 日野コンテッサ1300整備解説書(CONTESSA1300 MODEL:PD100 SHOP MANUAL)、昭和39年9月1日
- 日野コンテッサ1300クーペ整備解説書(CONTESS1300 COUPE)、昭和39年12月1日
- 車種別にみた部品の構造と整備、ホーン:今仙電機株式会社 (モーターマガジン、1965年8月号、P69)
(SE, Original 2012.3.10)
(改編 2013.10.29)

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